学校給食ニュース
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時事情報2000年 民間委託関係

●香川県牟礼町で民間委託
四国新聞00年10月6日付によると、香川県の教育長は、牟礼町の県立高松北校に併設する高松北中学校の給食を民間委託する方針を明らかにした。 同校に給食設備は建設されないが、弁当方式ではなく生徒が配膳する方式になるという。また、食材購入などについても民間業者に委託する方針。 (00.11.20)

●岡山市、PTA委託調理のその後
山陽新聞00年9月1日付は、岡山市の学校給食調理民間委託について経緯をまとめている。それによると、岡山市は、 PTA組織が調理業務を請け負うPTA委託の試行を見送り、現在の直営調理に保護者が若干名加わるPTA参画の試行を7月下旬に打ち出した。 試行対象は2校で、1校は調理員2名と保護者2名、1校は調理員2名と保護者1名とすることで、 保護者からの参加を呼びかけたが参加希望者がなかったため他の学校の保護者が臨時職員として調理に加わることになった。引き続き、 2校のPTAと協議し、保護者の参加が得られれば試行に入るとしている。また、 岡山市は一方で富士フードサービスによる民間委託の試行を2校でスタートした。試行は2001年7月までを行い、3月末までの成果を見て、 岡山市学校給食運営審議会の評価を踏まえ2001年9月の本格実施を予定している。この一連の動きに、保護者からは反対の声が根強い。 (00.10.05)

●委託業者のニチダン、ISO9002取得
日刊工業新聞00年9月6日付によると、大阪市のニチダンは委託先の守口市立土居小学校など3校で、 給食の調理から配膳までのマニュアルと工程について品質管理の国際規格ISO9002を取得した。(00.09.19)

●民間委託20%になれば…
日本食糧新聞00年7月31日付は、給食受託企業のフジ産業(株)室伏雅永社長のインタビューを掲載した。それによると、現在、 同社では60カ所の学校給食調理を受託しているが、リスクは高く、利寿が少ない。現状は「調理人の人材派遣という感じ」であるとしている。 病院給食が委託率20%を超えたころ一般的な認知を得たので、学校給食も20%台になれば、食材の納入など、 新たな展開が期待できるという見通しを示している。また、当日配送、当日調理のシステムは、忙しく、うっかりミスを招くので、 冷凍冷蔵設備の完備による前日仕込みの導入が必要としている。(00.08.25)

●新潟県新津市、調理場改築をPFIで
建設通信新聞00年8月3日付によると、新潟県新津市は、衛生管理面などで施設更新が求められている西部調理場にPFIの導入検討を進めている。 それによると、建設から運営までを民間が行い、サービスを行政が購入する方法での導入についての課題整理を行っているという。 2001年度からの事業着手を考えている。
注:PFI(プライベート・ファイナンス・イニシアチブ)とは、「公共施工等の設計、建設、維持管理及び運営に、民間の資金とノウハウを活用し、 公共サービスの提供を民間主導で行う」(日本PFI協会)ことであり、従来の公共事業と異なり、運営や資金計画なども民間が行い、 行政がサービスを購入するというような形をとる。今後、民間委託の新たな形として浮上してくるかも知れない。(編集)(00.08.25)

●民間委託受託強化の企業
日経流通新聞00年6月1日付によれば、大新東グループのエヌ・アイ・サービスは学校給食調理の民間委託受注を強化する。現在4校の受託だが、 2001年3月期中に新規受託を10校、2002年4月には30校に増やす目標を立てた。 同社の学校給食調理受託は98年東京地区の1校がはじめであるが、退職者不補充による委託化で市場規模がふくらむとしている。 (00.06.16)

●中部、愛知で民間委託の業界組織設立
日本食糧新聞00年5月29日付によれば、配食、調理事業を行う企業により中部学校給食サービス部会、愛知学校サービス協会が設立された。 当面は任意団体だが今後法人化し、主に行政、関係団体への折衝窓口や広報、会員拡大、代行保証制度の整備などを行うという。(00.06.16)

●練馬区、学校給食調理方式を見直し
東京新聞00年4月21日付によると、練馬区は2002年までに取り組む行政改革計画をまとめ、20日に発表した。そのなかには、 「学校給食調理方式を見直す」項目が加えられている。また、人員削減を大きな柱にしている。(00.5.9)

●岡山市のPTA委託、9月から
山陽新聞00年3月15日付によると、岡山市教育委員会は、4月より予定していた学校給食の民間委託、PTA委託の試行を9月に延期した。 すでに退職者不補充を行っているため、その期間はパート職員を採用する。(00.5.9)

●中国地方の民間委託問題
中国新聞00年4月9日付は、「食教育とどう両立、中国地方に見る学校給食の民間委託」と題した記事を掲載した。広島県海田町、廿日市市に続き、 三次市、呉市、岡山県岡山市などが相次いで民間委託の方針を打ち出している。三次市では、 3月に民間委託方針に対して反対するPTAらの集会が開かれた。また、同市では現在中学校5校中1校のみが給食を実施しており、 他校の給食開始が望まれているが弁当給食になるという見通しに質の低下が懸念されている。呉市は本年度から民間委託化。 東広島市は2001年度から自校方式をセンターに変え、将来は民間委託を検討。岡山市は退職者不補充をはじめている。(00.4.30)

●千葉県野田市、第三セクター方式
千葉日報00年2月29日付によると、野田市は自校直営方式の学校給食だが、今後市と民間による第三セクター方式での民間委託を行う方針。現在、 退職者不補充を行っており、99年度は1校で全職員を臨時職員化した。2000年度にはさらに1校で全職員を臨時職員にするとしている。なお、 これらをふまえ、同市では学校給食用政府米の補助廃止に対し、補助分を市の予算に計上した。(00.4.30)

●広島県廿日市市、民間委託のトラブル
中国新聞00年3月14日付けによると、広島県廿日市市は99年4月より給食センターの民間委託を行っているが、1年間のトラブルが相次ぎ、 保護者らから不安の声が出ている。2月14日には、1小学校で1.7cmの金属片が混入する事故があった。この1年間で、 毛髪や食品包装ビニール、小バエの混入、学校への遅配、食器の汚れなど数十件の事故報告がある。しかし、センターは事故情報を公開せず、 教育委員会も苦情処理をセンターにまかせているため、情報が事故を起こした学校以外に伝わらない。議会でもこの問題は取り上げられているが、 教育長は「すべての保護者に伝えるとかえって不安や混乱を広げかねない」と答弁している。(00.3.29)

●高知県土佐山田町の民間委託
高知新聞00年2月22日付によると、高知県土佐山田町は、町立学校給食センターの調理、配送業務などを民間委託する。同センターは、 小学校8校、中学校2校の10校、約1900食をつくる。町では、将来的に年3000万円の負担減になるとしている。同センターでは、 1度にすべてを調理できないため、2回に分けて調理しており、温かさ、衛生面での不安が指摘されている。実際に、95年に食中毒が発生している。 民間委託見直しを求める運動も続いている。(00.3.29)

●民間委託、岡山の場合
山陽新聞は、2000年2月に3回、「変わる学校給食~岡山市の改革」との特集を組んだ。その中で、 岡山市が2000年度から民間とPTAに調理業務一部委託を試行実施することを取り上げている。また、 調理場のある学校には全校配置されている栄養士も市費栄養士を退職者不補充で削減する方針。これに対し、PTA、市民、 労働組合などから反対の声が上がっている。(00.2.26)

●長野県茅野市の民間委託
信濃毎日新聞00年1月12日付は、「県政」と題し、民間委託を特集している。 茅野市は99年4月に第三セクターによる茅野市総合サービスを設立、市内の全小中学校に調理員約60名を派遣している。市、地の商工会議所、 諏訪みどり農協の出資で、市の温泉施設管理なども手がける。(00.1.27)

●長野盲学校の給食民間委託
信濃毎日新聞00年1月14日付は、県立長野盲学校の給食調理が4月より民間委託されることを報じた。給食90食および寄宿生用の朝食、 夕食を各約40食作る施設。(00.1.27)

●香川県庵治町、県下初の民間委託検討
四国新聞99年12月7日付によると、香川県木田郡庵治町は町内の幼稚園、 小中学校の学校給食を現在の直営の給食センターから民間委託する方針を打ち出した。早ければ01年春から民間委託にするという。 老朽化した給食センターの建て替えとの選択肢として検討されるもの。保護者、学校関係者からは懸念する声が上がっている。(00.1.27)

[ 00/12/31 委託・合理化 ]


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