時事情報2002年 民間委託関係
●神奈川県相模湖町の民間委託導入後に中止
神奈川新聞02年12月3日付によると、神奈川県相模湖町では小学校3校で9月より業者委託、外注弁当方式により学校給食を開始したが、
委託した業者(組合)が2003年3月で解散を決定、調理施設を9月末で閉鎖し、10月から別の調理施設を間借りして学校給食を製造していた。
再委託先の衛生状況を確認したところ学校給食には不適として12月2日に学校給食を中止した。
相模湖町の学校給食はわずか3カ月しか実施されなかったこととなり、再開の見通しは立っていない。(03.01.02)
●那覇市、民間委託03年9月導入
沖縄タイムス02年11月8日付によると、那覇市では4給食センター、22調理場で小中学校の給食を実施している。那覇市教育委員会は、
退職者不補充による順次導入を計画した。(02.12.02)
●兵庫県西宮市、民間委託計画見送り
神戸新聞02年9月25日付によると、兵庫県西宮市は、小中養護学校63校で直営給食を実施している。西宮市教育委員会は、
調理の民間委託を検討していたが、2月に出された西宮市学校給食検討委員会の提言をふまえ、直営を維持しつつ、
退職者の嘱託化などによって人件費を削減し対応する方針をまとめた。(02.12.02)
●新潟県十日町市、民間委託
日本経済新聞02年11月20日付によると、新潟県十日町市は、03年度より水沢学校給食センターの調理を、
NPO法人ネットワーク雪の里に委託する。6校663食分。(02.12.02)
●千葉県市川市民間委託差し止め訴訟、控訴へ
日本農業新聞02年10月9日付によると、千葉県市川市で学校給食の民間委託に対して起こされている住民訴訟の棄却に対し、原告が控訴を決めた。
(02.10.21)
●山形県南陽市、民間委託へ
山形新聞02年9月14日付によると、山形県南陽市は、03年度より、退職者不補充により調理の民間委託を実施する方針。校舎の全面改修中で、
調理場がドライ方式となる赤湯小学校から民間委託する。現在、南陽市には22人の調理員。(02.10.21)
●高知県中村市で小学校給食開始
高知新聞02年8月28日付によると、高知県中村市では、市内17小学校中1校が昭和33年に試行として学校給食を行っているだけだったが、
2学期より4校で学校給食が始まった。1小学校に学校給食センターが設立され、調理、他の3校への配送は民間委託。1日約580食をつくる。
他地域については、順次計画する予定。(02.10.09)
●千葉県野田市、給食を3セクに民間委託
千葉日報02年8月30日付によると、千葉県野田市は、第三セクター方式での学校給食調理民間委託を実施する。野田市では、小学校15校、
中学校8校のうち6校が学校給食センター方式、17校が自校方式で、2学期より、自校方式の14校が委託調理となる。委託会社は、
市とちば県北農協が出資し、現在80人いる臨時職員を順次移管する。(02.10.09)
●岡山市の調理委託2年
山陽新聞02年7月20日付によると、岡山市の民間委託が2年となる。現在、小中学校7校で実施、9月から5中学校が調理委託となる。
(02.09.11)
●福島県川俣町PFIで給食センター実施
建設通信新聞02年8月8日付によると、福島県川俣町では学校給食センターの建設、維持管理、給食事業運営などをPFI方式で行うため、
入札説明を開始した。03年1月に落札を決定する。複数企業で特別目的会社をつくり、運営を求める。企業には、建設、維持管理、
給食事業の企業で、地元企業が含まれることなどが条件となる。03年4月より2019年4月までが事業期間で、事業期間終了後は、
町に施設設備を無償譲渡することとなる。給食事業は、04年より開始される予定。設備は2000食対応、HACCP対応施設となる。
(02.08.18)
●民間委託業者エームサービス、メフォスを買収
日本食糧新聞02年5月10日付によると、学校や病院、事業所など集団給食の受託企業大手エームサービス(株)は、同業の(株)
メフォスを買収する方向で検討に入った。両社ともに従業員2000人を超す大手企業。(02.06.23)
●千葉県野田市、第三セクターで委託
千葉日報02年4月24日付によると、千葉県野田市とちば県北農協による第三セクター方式の会社に同市内の学校給食調理業務を委託する。
野田市では、6校が給食センター、17校が自校式で、この自校式のうち14校は第三セクターによる調理となる。第三セクター会社の調理員は、
現在直営で退職不補充により臨時職員が雇用されているが、ここから希望者を募る。なお、野田市が直営を断念し、民間委託とした理由として、
直営では給食費を値上げしなければならなくなるため、としている。現在の給食費は、小学校3900円、中学校4500円。(02.05.24)
●高知市、給食未実施中学校に弁当斡旋
高知新聞02年2月28日付によると、高知市の中学校13校は学校給食未実施。小学校39校、中学校1校は、自校方式、
中学校2校は親子方式となっており、いずれも統一献立。未実施13校中1校は、親子方式を導入し、
他の学校は弁当を希望者に販売する斡旋方式の試行を行う。本格実施は03年1月をめどとしている。(02.04.20)
●神奈川県相模原市、注文弁当方式導入へ
神奈川新聞02年3月8日付によると、相模原市は、給食未実施の中学校で、2002年9月より、業者弁当注文配送方式を試行する。
将来的には中学校全校27校に導入する養親。(02.04.20)
●福井県武生市、外注弁当併用制へ
産経新聞02年1月16日付によると、福井県武生市では弁当持参、ランチルームメニュー、外注弁当の併用を導入する。外注弁当は、
事務処理軽減のため、インターネットを通じ、学校や家庭で注文できるようにする。(02.03.03)
●兵庫県香住町、調理の民間委託計画を断念
神戸新聞01年12月22日付によると、兵庫県香住町議会は、町内有権者の約6割6900人から寄せられた反対署名・請願を重視し、
学校給食の調理の民間委託にかかる補正予算案を修正し可決した。修正案の賛否は同数で議長採決で修正案が採決され、
町提出の補正予算案が採決されなかった。なお、請願書は、委員会で不採択となったが本会議で採択された。(02.02.08)
●長崎市の委託弁当給食、試行期間延長へ
長崎新聞01年12月14日付によると、01年1月から5校で試行している中学校の民間委託による弁当方式給食について、
4校で計60件の異物混入が起こったり、冷たくおいしくないと生徒から不評があることを市議会文教経済委員会で報告した。試行期間を延長し、
保温食缶を導入するなど方式の改善を図るとしている。(02.02.08)
●広島県三次市の業者弁当給食
中国新聞01年12月27日付によると、広島県三次市は中学校給食が5校中1校のみで実施されていたが、
その1校を民間委託して業者による調理配送(弁当方式)に切り替え、他の4校にも拡大する方針を示している。01年2学期より開始されたが、
2カ月で8件の異物混入があり、信頼回復が課題であると同紙は指摘する。(02.1.20)
[ 02/12/31 委託・合理化 ]