時事情報2003年 民間委託関係
●広島県庄原市、委託会社を設立
中国新聞03年10月9日付によると、広島県庄原市は市が全額出資の株式会社を設立し、学校給食調理をはじめ、保育園、体育館、
市民会館などの運営などを行う方針を示した。2004年早々にも設立するという。第三セクターではなく、
市が全額出資となるため株主配当がいらないとしている。(03.11.02)
●福岡県春日市、弁当給食の状況
西日本新聞03年8月24日付は、福岡県春日市ではじまった弁当給食をまとめている。弁当併用で2003年度より開始。開始前のアンケートでは、
利用するとこたえた生徒54.5%、保護者77.0%だったが、実際は5月34%、6月30%、7月45%にとどまっている。
申込は1カ月単位で1カ月前に市の栄養職員が作成した献立表をもとに申し込む。費用は牛乳をのぞき1食240円。 (03.09.18)
●シダックス、オムロン給食子会社を譲り受ける
産経新聞03年9月10日付によると、オムロン社は給食事業の子会社オムロンデリカクリエイツを給食サービス大手のシダックスに譲渡した。
学校給食事業拡大をめざすシダックスと事業再編中のオムロンの意向が一致したため。 (03.09.18)
●東京都港区、民間委託方針
日本食糧新聞03年7月30日付によると、港区は小中学校30校7100人あり、給食調理は直営方式で行われているが、
学校給食のあり方に関する検討会の報告を受け、区として調理の委託を検討している。03年秋に結論を出す方向。 (03.09.01)
●財務省、給食調理のコスト削減を指摘
日本食糧新聞03年7月30日付によると、財務省は、学校給食の調理員人件費が民間委託よりも1.7倍高いとしてコスト削減を指摘している。
記事では、文部科学省スポーツ・青少年局学校健康教育課課長補佐の談話を掲載し、そのなかで、文部科学省は昭和60年の合理化通知を出しており、
センター化、パート化、民間委託により人件費などの経営経費の適切化を指導している。
食材調達の委託による合理化が行われていないが制度的には可能なので食材費を負担する保護者の理解があれば行われていくだろうとの趣旨の発言を紹介している。
(03.09.01)
●シダックス、学校給食受託を拡大へ
日本経済新聞03年7月7日付によると、給食サービスのシダックスは、学校給食の外部委託増加を見込み、
運営や営業を行う専任担当社員を従来の6人から28人に増員した。シダックスは現在公立学校を11カ所(4月現在)受託。今後、
年度内に10カ所の新規受託を目標としている。(03.07.25)
●千葉市、センターをPFIで建設、運営へ
日刊建設工業新聞03年5月19日付によると、千葉市教育委員会は、千葉市大宮学校給食センターをPFI方式で整備運営するため、
5月16日に総合評価一般競争入札を公告した。給食センターの規模は1万1千食。事業期間は、2004年から2020年で、
施設を事業者が所有する方式(BOT方式)。審査は、千葉市PFI事業審査委員会が行う。 (03.06.25)
●埼玉県川越市:給食センターのPFI方式を断念
日刊建設工業新聞03年3月24日付によると、埼玉県川越市は寿町学校給食センターの改築事業にPFI方式を検討していたが、
通常方式で行うことを決めた。同学校給食センターは1973年開設で、建て替えが必要であった。2000年度にPFI事業の可能性を調査し、
その後も検討を続けたが、保護者が直営方式を望んでいることや他の事例が少ないことなどから通常方式となった。
同学校給食センターは12000食規模で2004年度の工事を予定している。 (03.04.06)
●福島県武生市の業者弁当方式給食はじまる
中日新聞02年12月23日付によると、福島県武生市の2中学校で11月より業者弁当方式給食と自宅弁当を選択できる給食の試行がはじまった。
05年度より本格実施の予定。武生市は、中学校では牛乳給食のみであった。注文方法は、前月20日頃から受付し、
インターネットか用紙書き込み方式。予約変更は3日前まで可能。保護者負担は1食250円。(03.02.13)
●兵庫県神戸市、中学校で弁当試行販売開始
神戸新聞03年1月10日付によれば、神戸市教委は中学校の昼食について家庭での手作り弁当しか認めない姿勢を示していたが、
実際にはパンやコンビニ弁当で済ませている生徒も多いため、弁当販売の試行を認めた。業者選定は導入する学校の教員、保護者らが行ない、
市教委の管理栄養士らが献立、栄養価などのアドバイスをする。400円で販売される。今後拡大する見通し。(03.02.13)
[ 03/12/31 委託・合理化 ]