総務省、現業分野が民間より給与が高いとの統計を発表
総務省は、地方公共団体別給与等の比較の特設ページを発表した。その中で、「7)技能労務職員等の平均給与月額・各種手当の支給状況」 に「<参考>賃金構造基本統計調査による類似職種等の平均給与月額等比較」として、いわゆる現業職分野である、清掃職員、学校給食員 (調理員)、バス事業運転手の民間との比較という表を出し、学校給食調理では、全国平均で民間よりも1.35倍であるという結果を示した。
この調査発表は、これらの現業分野の民間委託をすすめるための世論形成として行われた側面が大きく、
事務職分野では同様の比較をしていない。
比較対象者は、飲食店、料亭、ホテル、旅館等で、献立および調理を行う者となっており、対象平均年齢も低くなっている。
また、学校給食調理では大量に同じ献立を毎日作るという教育に活用する学校給食の特徴があり、これらは、飲食店等の調理実態とは離れている。
平均給与額を見ても、民間の調理士が他の職業に比べて少ない(都道府県で平均給与月額24万2千円 年齢42.1歳)
ことなども勘案する必要がある。
それらの問題点を踏まえた上で、これらのデータを活用されたい。
地方公共団体別給与等の比較
http://www.soumu.go.jp/iken/kyuyo_h.html
[ 07/04/10 委託・合理化 ]