三重県名張市の民間委託問題
三重県名張市の民間委託問題
三重県名張市の方から、情報を提供していただきました。
(学校給食ニュースまとめ)
三重県名張市は、市内18小学校の学校給食調理を民間委託する方針をしめした。朝日新聞03年11月7日付によると、
04年度にモデル校1校をいたく、05年度より順次、調理の民間委託に切りかえるとしている。三重県では、
調理の民間委託計画は名張市がはじめて。
名張市は、コスト削減、学校給食の質の維持などをかかげ、03年11月12日付で、保護者に対し、「小学校給食・
一部民間委託について~学校給食のさらなる充実を目指して」と題する文書を配布、賛否を問う意見用紙を添付した。また、
2004年2月号の市広報で委託がコスト削減であり、質は変わらないとした説明を行っている。
これに対し、名張市PTA連合会は、03年10月の時点で、保護者に委託問題についてのチラシを配布し、拙速な結論づけや議論の方法、
コスト削減論での委託について疑問を投げかけている。それによると、02年11月に中学校給食を考える目的での「学校給食システム検討委員会」
が設置され、そこで03年8月になって小学校給食調理の民間委託について市から提案があったとしている。
名張市職労現業評議会も、教育委員会と協議を行い、民間委託導入が保護者への情報提供や、食の安全性、
教育効果など民間委託導入後の議論が十分に行われておらず、一度民間委託が導入されれば、直営に戻すのが難しいこともあり、
各方面での十分な議論が必要であると訴えています。
(2004.3.30)
[ 04/12/31 委託・合理化 ]