時事情報2001年 主に給食運営・施設設備
●宮城県で給食パンの協同工場
河北新報01年11月16日付によると、
宮城県では学校給食パン協同組合に加盟するパン業者34社のうち23社が共同で学校給食専用のパン工場を設立する。11業者は参加を見合わせ。
食数減少と設備の老朽化のための判断。(01.12.13)
●島根県八雲村でPFIによる給食センター整備
日刊建設工業新聞01年11月8日付によると、島根県八雲村は、学校給食センターの移転新築をPFIにより行う。既設センターの解体、
新センターの設計、建設、機器調達、維持管理を民間企業が行い、運営は八雲村となる。村は供用開始から30年で負担経費を支払う。
(01.11.23)
●岩手県水沢市、給食センター建設手法調査を民間委託
日刊建設工業新聞01年11月13日付によると、水沢市は、新設する給食センターの建設、運営管理について、直営、PFI、
民間委託などの手法を比較検討するための調査を民間調査会社に委託した。(01.11.23)
●長崎県諫早市、センター移行に反対の活動
長崎新聞01年10月10日付によると、諫早市が1小学校の校舎建て替えにともない同校に給食調理場をおかず、
近隣校からの親子方式を採用することとした。将来のセンター化をみすえてとのことで、これに対し、諫早市の学校給食を考える会は、
自校方式を継続する署名活動を開始した。(01.10.28)
●長野県上田市、センター化に市民が反対
信濃毎日新聞01年10月24日付によると、長野県上田市では20年前の「センター方式が望ましい」
とする審議会答申をもって2003年度から給食センター化される学校があり、自校給食を求める運動が起こっている。「市の学校給食を考える会」
は調理員らとの勉強会や集会を重ね運動を広げている。(01.10.28)
●山形県朝日村で給食センター完成
山形新聞01年8月21日付によると、山形県朝日村に給食センターが完成した。老朽化した4小中学校の自校調理場を廃し、
給食センターを建築したもの。完全電化で、東北では、岩手県水沢市、福島県只見町、青森県車力町に続き4番目。660食をつくる。
●青森県車力村、完全電化の学校給食センター
陸奥新聞01年7月16日付によると、青森県車力村では2001年3月に新しい学校給食センターが完成し稼働している。ここでは、
村内の学校給食と特別養護老人ホームの朝、昼、夜の食事をつくっている。完全電化の設備で青森県で初めて、東北でも3番目となる。
(01.09.15)
●韓国の給食は伝統食中心
読売新聞01年5月18日付によると、ソウル市内の初等学校600校の栄養士が集まる「ソウル学校栄養士会」と、
大阪府高槻市の栄養職員有志による「子どもの食教育を考える会」が相互に交流をしている。ソウルでは、カロリーは日本の学校給食とほぼ同じだが、
おかずは魚や野菜の伝統食が大半で、ご飯、キムチ、汁物は必ず出されるという。なお、韓国では、1981年に学校給食法ができ、
ソウルでは初等学校に各1人の学校栄養士が配置され、献立づくり、食教育を行っていることを紹介している。(01.06.05)
●堺市の調理員公務災害訴訟も勝訴
産経新聞01年5月24日付によると、大阪府堺市の給食調理員3人が、
学校給食調理による変形性手指関節症を公務災害と認められなかった処分の取消を求めた裁判で、大阪地方裁判所は原告の主張を認め、
学校給食調理との因果関係を認定した。大阪地方裁判所では、4月に豊中市の例で同様の判断を示している。(01.06.05)
●神奈川県厚木市、センターから自校へ、2校の調理場完成
神奈川新聞01年4月26日付によると、神奈川県厚木市では、センター方式から自校方式に切り替える方針をたて、
このほど第一弾の2校の調理場が完成した。5月より稼働する。上荻野小学校は、総工費約2億140万円で鉄筋平屋建て、約350平米の調理場。
1日300食をつくる。厚木第二小学校は、校舎改築と合わせて建造。700~900食の施設。いずれもドライシステムで、各区域を明確に分け、
エアシャワーを設けるなど最新の衛生設備になった。(01.06.05)
●食糧庁、米飯給食拡大を指示
日本農業新聞01年4月30日付によると、食糧庁は都道府県に対し米飯給食推進の行動計画作成を指示した。都市部での回数を増やし、
全国平均を引き上げることを目指している。(01.05.23)
●大分県佐伯市、4つめの学校給食センター完成
大分合同新聞01年4月6日付によると、大分県佐伯市では市内4つめの学校給食センターが完成、2中学校1小学校の約1800食をつくる。
これにより、これまで給食がなかった2中学校でも給食が導入され、市内すべての小中学校で学校給食がはじまる。(01.05.23)
●長崎県五島有川町で、学校給食センター完成
長崎新聞01年4月4日付によると、長崎県五島有川町で、旧センター老朽化にともなう新築学校給食センターが完成、
町内6小中学校分の給食をつくる。約2億6千万円。(01.05.23)
●秋田県中仙町、給食センター建設へ
秋田魁新聞01年4月3日付によると、秋田県中仙町は、完全電化の学校給食センターを新築する。2002年の稼働を予定。4小学校、
2中学校で1200食の規模。建築費、約4億1300万円。中仙町が学校給食を開始することで秋田県での学校給食未実施自治体がなくなる。
(01.05.23)
●秋田県仙北町、給食センター新築へ
秋田魁新聞01年4月5日付によると、老朽化に伴い、秋田県仙北町は学校給食センターを新築する。建設費3億2200万円を計上。
(01.05.23)
●休み時間の牛乳
高知新聞01年4月22日付によると、高知市浦戸小学校では、
2時間目と3時間目の間の30分休みを利用して給食時間よりも前に牛乳を飲む取り組みを試行している。残食を減らすのが目的。
(01.05.23)
●調理業務の公務災害認定
新聞各紙、他、01年4月25日付、学校給食調理作業に長年従事したため変形性手指関節症(いわゆる指曲がり症)
になった二人の元大阪府豊中市学校給食調理員が、公務災害として認められなかったことに対し、
地方公務員災害補償基金大阪支部を相手に処分の取消を求めていた訴訟で、大阪地方裁判所は原告側の主張を認め、処分の取消を認めた。その後、
同基金大阪支部は控訴せず、判決は確定、全国で初の裁判による指曲がり症の公務災害認定となった。これにより、
今まで公務災害と認められなかった人たちにも可能性が開かれることになる。(01.05.23)
●松本市、12000食のセンター完成
信濃毎日新聞01年3月23日付によると、長野県松本市に約12000食の給食を調理する学校給食センターが完成した。01年度から稼働。
自校方式の1小学校を除く市内21小学校給食を調理する。ドライシステム、アレルギー用の個別食事をつくる専用室も設けた。(01.04.23)
●比内町、給食完全実施を検討
秋田魁新聞01年3月24日付によると、秋田県比内町は、小中学校7校中5校で完全給食未実施であり、調査の結果、
保護者の約9割が給食を望んでいる。町教委では、実施への方策を探るとしている。(01.04.23)
●山梨県双葉町で給食センター完成
山梨日日新聞01年3月6日付によると、山梨県双葉町の学校給食センターが完成し、01年4月より稼働する。最大1800食の調理が可能で、
ドライシステムを取り入れた。同町では、老朽化した給食センターへの対応をめぐって、給食外注方式も検討されたが保護者の反対により、
直営給食センターの新築が決まった経緯がある。(01.04.23)
●岐阜県瑞浪市、学校給食センター発注
建設通信新聞01年3月12日付によると、岐阜県瑞浪市は、現在2カ所の学校給食センターを1カ所に統合するための新築工事の発注先を決めた。
ドライシステム、ソーラーシステムなどを採用するとしている。(01.03.31)
●熊本県玉名市、給食委託費二重払い監査請求
西日本新聞01年3月15日付によると、熊本県玉名市が、学校給食用米飯炊飯を請け負う玉名農協に対し、学校給食会による正規委託料とは別に
「米飯加工委託料」を払い続けている。この問題で、市内の保護者ら16名が二重払いは不当な公金支出として住民監査請求を行った。なお、
玉名市側は設備の減価償却支援として続けるとして2001年度も費目を「補助金」に変え750万円を予算案に盛り込んでいる。
(01.03.31)
●京都市で中学校の弁当併用外注給食はじまる
京都新聞01年1月11日付によると、京都市では1月10日より市内中学校6校で外注弁当方式による学校給食をスタートした。
家庭からの弁当持参も併用で、月ごとに選択する。市教委によると6校の1月の選択率は28~43%という。なお、
残りの中学校にも順次導入される。(01.03.05)
●長崎市、弁当併用外注方式での中学給食実施試行
長崎新聞01年1月25日付によると、長崎市では、これまで中学校給食が行われてこなかったが、
5中学校で1月より民間業者がおかずを配送する外注方式で、家庭での弁当持参も併用する学校給食試行を行っている。このほど市長、
教育長が試行先を訪問し、導入方針を前向きに話した。(01.03.05)
●香川県観音寺市で給食センター完成
四国新聞01年1月5日付によると、老朽により新築した学校給食センターが完成し、3学期より稼働する。同センターは、8小学校、
2中学校分を調理。最大約4500食に対応。フルドライシステムで、洗浄は強アルカリイオン水を使用するため合成洗剤を使わない。また、
食器は従来のポリプロピレン製から強化磁器に切りかえられた。(01.01.29)
●岡山市で冬休みの学童保育に給食
山陽新聞00年12月26日付によると、
岡山市の4小学校で冬休みの学童保育中に学校給食調理員が昼食を子どもに提供する給食サービスの施行がはじまった。児童は食材費のみを負担。
(01.01.29)
●京都市の業者給食の事前試食
京都新聞00年12月5日付によると、京都市教育委員会は01年1月から6中学校で行う給食の試食会を保護者らを招いて行った。野菜が多いこと、
ご飯が温かいことへの評価の一方、男子には量が少ないのでは、おかずが寂しいなどの声もあったという。京都市では中学校給食が実施されておらず、
01年1月より6校で、委託業者が調理、学校への運搬を行う方式の給食を実施する生徒は弁当持参か給食の選択が可能。(01.01.29)
●岡山県倉敷市、01年度から米飯給食を拡大
山陽新聞00年12月7日付によると、倉敷市の教育長は、
アレルギーを持つ児童生徒に対応しやすい米飯給食を平均週2.5回から週3回に拡大するとの方針を示した。(01.01.29)
[ 01/12/31 施設設備 ]