学校給食実施状況調査 2004年5月1日現在
学校給食実施状況調査 2004年5月1日現在
文部科学省が毎年統計をまとめている学校給食実施調査が発表された。2004年5月1日限材である。その中から特徴的な点をみてみたい。
●センター方式学校数が減少
学校給食の実施率は、小学校では、完全給食98.7%、補食・ミルク給食0.7%、中学校では、完全給食70.0%、補食・ミルク給食0.7%
となっている。
今回の特徴として、学校数の比率で、単独調理場方式が45.5%、センター(共同調理場)方式が54.5%で、前年と比べセンター方式が0.5%
減り、単独校方式が0.5%増えていることである。これは、学校数にすると、単独校で88校増え、
センター方式校が208校減ったことを意味する。両者の比較では学校数が減っているが、これは統合等によるものと考えられる。また、
近年新設校に単独校方式を採用するところがあるので、単純に、センターから単独校へ移行したとは限らない。
●委託が伸びていることを裏付け
調理の民間委託については、学校数ベースで17.6%となり、前年より2.4%も伸びている。
なお、委託施設数は、単独校で小学校1207校、中学校971校、センター464施設(学校数3,215)である。前年に比べ、小学校215校、
中学校158校、センター58施設(学校数346)で、センターの委託が伸び数に寄与していることが分かる。
●常勤調理員が5万人を切った
調理員数は常勤、非常勤を合わせて70,663名で、常勤は48,114名と、5万人を切った。前年比では、小学校で25,510名
(前年比-1,184名)、中学校は4,077名(前年比-322名)、センターは16,964名(前年比-563名)で、あり、中学校の場合、
非常勤も前年比で減少している。これらは学校数の減少以上に、調理の民間委託によるものが大きいと考えられる。この6年間で、
常勤調理員は1万人以上減少(1999年で58,734名)している。
一方、学校栄養職員は、小中学校、センター合計で10,678名(前年比110名)、教育委員会に580名(前年比12名)、
その他特殊教育諸学校・夜間定時制高校に880名(-12名、減少は定時制高校で諸学校は増加)となり、微増状態が続いている。
文部科学省
http://www.mext.go.jp/
学校給食実施状況調査 (平成16年5月1日現在)
http://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/001/index24d.htm
調査結果の概要
http://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/001/24a/05120201.htm
学校給食実施状況調査 統計表一覧
http://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/001/24a/05120202.htm
[ 05/12/29 運営・内容 ]