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埼玉県鷲宮町「弁当の日」をめぐる動き

埼玉県鷲宮町「弁当の日」 をめぐる動き

埼玉県鷲宮町で、2005年9月20日、町議会で「学校給食に弁当の日を設けることについて」とする議会決議が決議された。 この内容は、弁当の日設置のみならず、「弁当愛情論」「給食廃止」に基づくものであった。
この決議を受けて、具体的に弁当の日を設置する動きがおき、保護者や市民からは不安の声も聞かれるようである。
以下、動きをまとめた。

●決議についての議会の認識
http://www.town.washimiya.saitama.jp/kakuka/18gikai/gikai_dayori/gikai_dayori_63/12.pdf
鷲宮町議会便りより 学校給食に弁当の日を設けることについて

ここに、議会決議の趣旨と内容が書かれている。
それぞれの項目を簡単にまとめると以下の通りである。

・学校給食の役割は見直しの時期だ
・学校給食は強制であり、食は自由選択が望ましい
・学校給食による食中毒の危険性などへの対応責任は学校教育の範囲を超えている
・残食が多いのは時代にそぐわないからだ
・学校給食の配膳、片付け時間のために食事時間が短くなり、かつ、教育時間を圧迫している
・弁当をつくることが親子の会話ひいては愛情を育む
・弁当の個別の違いから友情が生まれる
・給食センターが不要になれば経済効果は大きい


●議事録を公開する活動
http://d.hatena.ne.jp/washimiya2005/
決議「学校給食に弁当の日を設けることについて」の議事録

このサイトでは、提出議員による説明や質疑について、町が議事録を公開していないため、それを閲覧し、ウェブ上に記録として残し、 事実関係を明らかにしている。
基本的には、この決議に対する疑問提示から開設されたサイトだが、問題の経緯を淡々と議事録として記録していることで、 問題の所在を明らかにしており、関心のある方には一度読んで欲しい。
提出議員の補足や質疑をみていると、まずは「弁当の日」を設定し、ひいては給食を廃止するのが目的の決議である。提出議員は、 「これまで50年間ですか、続けてきた給食制度ですから、ここで一挙にこれを廃止するなりというようなことは、社会的な面からも、 あるいは学校サイドにおいても、いろんな混乱を引き起こす可能性もあります。したがって、私は弁当の日を設けることで、ですからそれは月一、 二回か、週一、二回かわかりませけれども、皆さんの議論の中で賛成者が多ければ多いなりにそういう体制はできるだろうというふうに思います。 それがよければ、最終的に給食がなくなると。それはいつかと言われると、これはやはり子供の問題、保護者の問題だと私は思います」 と答弁している。

●署名活動がはじまっている
http://plaza.rakuten.co.jp/washimiya/
鷲宮町の子育てを守る会

決議に対して有志によって団体が立ち上げられ、署名活動をスタートしている。
署名は、町内用、町外用がある。
一方、教育委員会は弁当の日に関するアンケートを実施しており、そこには弁当の日を何回実施するかという具体的な質問がならび、 0回の選択肢は設けられておらず「弁当の日」を実施することを前提にしていることがうかがえる。
議事録などを読むと、17年度中に方針をまとめるとしており、18年度から「弁当の日」 =給食を実施しない日が定期的に行われる方向で教育委員会等が動いているようである。

●署名のリンク(電子署名)
電子署名のページ
携帯電話からの電子署名のページ http://homepage2.nifty.com/washimiya-kodomo/
携帯電話のページは、URLをコピーして、携帯電話にメールし、携帯電話からアクセスしてください。

[ 06/01/24 運営・内容 ]


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