都道府県状況 17 石川県
都道府県状況 17 石川県
■食育推進計画に関して(2007年5月26日現在)
石石川県は、平成19年3月に、いしかわ食育推進計画を策定した。所轄は、当初健康福祉部厚生政策課企画調整室だったが、現在は、
少子化対策監室子ども政策課管理・食育グループ。
「いしかわ食育推進計画(仮称)検討会議」を平成18年9月に開催し、5回の会議とパブリックコメント等で決定した。
計画期間は、平成23年度
計画は、「いしかわ子ども総合条例」に基づくものである。
同条例は、食育のほか、子ども関係の医療、教育、有害図書等の規制、
自立支援などを含む総合的な条例として平成19年3月22日に制定された。
計画は、3つの重点がおかれ、第1に、「家庭、保育所、幼稚園、学校、地域等における食育の推進」を上げている。
地域版食育推進計画、家庭版食育推進計画の策定を促進するという特徴がある。
●学校、学校給食関係
・小・中・高等学校、特別思案学校で、家庭や体育・保健体育の授業等の中で食育指導。
・学校における個別指導(肥満対策等含む、食に関する指導)
・給食試食会、給食だよりの発行
・栄養教諭が中核となり、家庭における食育を啓発
・栄養教諭を中核とした学校・家庭・地域連携食育モデル推進事業
・栄養教諭の計画的配置
・文部科学省「食に関する指導の手引き」の普及、活用
・栄養教諭、栄養職員等向けの研修
・学校での年間指導計画作成
・地場産物活用学校給食推進モデル事業
・学校給食での地場産物取り入れ
・学校給食調理コンクール実施
・中学生学校給食献立コンクール実施
・学校給食や調理実習等で、食事の準備等、マナー等、食文化の知識、家庭における実践のための指導
・学校給食での郷土料理の取り入れ
・いしかわ田んぼの学校推進プロジェクト(小学校)
●数値目標(一部)
・朝食を欠食する県民の割合
幼児2% 小学生3% 中学生3% 高校生4% → 0%
20歳代男性36.8% 女性28.2% 30歳代男性30.5% 女性19.9% → 15%以下
・食事を1人で食べる子どもの割合
幼児朝食8% 夕食- 小学生朝食15% 夕食3% 中学生29% 夕食7% → 現象
・食事に関するお手伝いをしたことがある子どもの割合
小学生96% 中学生87% → 100%
・農業体験を実施している小学校割合 71.2% → 88.7%
・学校給食での地場産物(県産食材)使用割合 18.5% → 30%以上
石川県
http://www.pref.ishikawa.jp/
少子化対策監室子ども政策課
http://www.pref.ishikawa.jp/kodomoseisaku/index.html
いしかわ食育推進計画
http://www.pref.ishikawa.jp/kodomoseisaku/syokuiku/index.html
■2006年5月9日のまとめ
教育委員会スポーツ健康課体育健康指導グループ健康教育担当が学校給食関連、食育等の担当。
学校給食関係の統計はホームページ上では公表されていない。
栄養教諭については、ホームページでの情報はほとんどないが、報道によれば、2006年度から栄養教諭の採用をはじめるという。
石川県では、学校栄養職員及び調理従事員による学校給食調理コンクールを毎年開催している。
「石川の学校教育振興ビジョン」(平成15年策定)では、学校給食関係について以下のような記述がある。
「食文化とのふれあいの推進
石川の文化や風土の中で生まれた地場産品の食器を使い、地元の食材を生かした、郷土色豊かな学校給食を積極的に取り入れるよう努めます。
また、食文化は地域の暮らしと深く結びついているので、郷土に関する学習を基にしながら、米や野菜などの栽培や収穫を体験したり、
それらを学校給食で食したりすることを通して、郷土への愛着をはぐくむとともに、地域の食文化の担い手を育成します。
「食」に関する指導の充実
「食」は生命を維持する基本的な営みであり、子どもたちの健康を増進するため、家庭と連携しながら、学校の教育活動の中で、
望ましい食習慣の形成に結び付けられるような実践的態度を育成する「食」に関する指導を充実します。
その際、学校栄養職員と担当教諭がティームを組んで教科指導や給食指導等を行ったり、学校栄養職員がいわゆる※
特別非常勤講師として指導を行うなど、「食」に関する指導を充実します。
また、学校給食の普及改善を図るとともに、身体の健康面だけでなく、学校内外の人々との交流給食などを行い、楽しい「食」
の時間として充実させることにより、豊かな心の育成を図ります。
さらに、食事環境の整備、衛生・品質管理の徹底、調理・配膳の際の衛生意識の高揚などに努めるとともに、
給食前の手洗いの徹底などを通して、食中毒の防止に努めます」
パンフレット「中学生のための食のナビゲーター」は、教育委員会が作成した中学生向けのカラーパンフレットで、 朝食を食べることの意義などを紹介している。
「平成18年度 食の安全・安心の確保に関する行動計画」では、学校給食の衛生管理のほか、「家庭科、保健体育科、 総合的な学習カリキュラムなどでの食に関する教育プログラムを充実し、給食の献立、正しい食生活の理解、また地場産品、郷土料理、 地域の農業や食文化に対する一層の理解を、家庭、地域とも連携しながら進める」「学校給食、 地域における地産地消の取り組みや消費者団体との産直の取り組みなどを支援する」としている。
水産県である石川県は、「石川県新世紀水産振興ビジョン」(平成13年10月)の中で、重点推進プロジェクトに「生産者、流通関係者、 学校関係者が協力し、おいしい県産魚を子供達に給食で提供」としている。
石川県
http://www.pref.ishikawa.jp/
石川県教育委員会
http://www.pref.ishikawa.jp/kyoiku/index.htm
石川の学校教育振興ビジョン
http://www.pref.ishikawa.jp/kyoiku/gakkou/vision/index.htm
パンフレット「中学生のための食のナビゲーター」
http://www.pref.ishikawa.jp/kyoiku/sports-kenko/syokunabi.pdf
石川県に関する食の安全・安心情報
http://www.pref.ishikawa.jp/syoku_anzen/syoku_jyouhou_index.htm
いしかわ健康づくり21
http://www.pref.ishikawa.jp/kenkou/ishikawakennkou/kenkou21.html
財団法人 石川県学校給食会
http://www.isigk.or.jp/
[ 07/05/26 取材メモ・リンク ]