学校給食ニュース
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都道府県状況 19 山梨県

都道府県状況 19 山梨県

■食育推進計画に関して(2007年2月8日現在)

平成18年5月、山梨県食の安全・食育推進本部が設置され、8月「食に関するアンケート調査」を行い、平成18年12月に 「やまなし食育推進計画」が策定された。
「やまなし食育推進計画」は、山梨県長期計画「創・甲斐プラン21」の行動指針との位置づけ。平成22年度までの計画である。
担当は、企画部県民室県民生活課食の安全・食育推進室で、同室は、「やまなし食の安全安心行動計画」も担当。そのほか、 関連計画として農政部の「やまなし農業・農村活性化ビジョン」、福祉保健部の「健やか山梨21」、森林環境部の「やまなし森林・ 林業基本計画」、教育委員会の「学校における食育指導計画(策定中・平成19年度~)」がある。

「やまなし食育推進計画」では、基本方針を2つ設定している。
1.家庭、学校、保育所、地域等社会の様々な分野の関係者が連携して食育に取り組み、 生涯にわたって健全な食生活を実践できる人づくりを推進する。
2.「食」の安全が保たれるとともに、豊かな自然、豊富な特産物、固有の食
文化等を生かした、「食」を安心して楽しむ心豊かな社会の実現を図る。

具体的な施策として、家庭における食育環境づくりで特徴的なのは、「男性の食育への参加を推進」と、 男性を対象にしたものをあげている点がある。
学校等においては、「学校における食育」の基本方針、指導計画書を策定し、学校に配布することとなり、教育委員会が「食育指導計画」 を策定中である。また、栄養教諭の配置、教職員での研修での食育の位置づけ、教科や総合的な学習の時間等における食育を位置づけている。
学校給食に関しては、地場産農産物供給システムの構築、学校栄養職員に対する研修の充実、学校栄養職員と養護教諭を中心に 「児童生徒の実態に応じた指導プログラムを作成し、個別指導や集団指導を行う」としている。
調理関係については、学校ではなく、保育所関係で「保育所(園)長や調理担当職員等への研修等を通して、 乳幼児期にふさわしい給食の実践を推進するとともに、給食の役割や食育の重要性等についての理解を促進」としているのみである。
また、「給食献立表や給食だより等の配布、親子料理教室や学校給食試食会等の取組により、食育の普及」する「学校給食において、 地元や全国の郷土料理、姉妹都市の料理等を取り入れることにより、食文化の継承と豊かな味覚を育」むとしている。

「第2次やまなし食の安全安心行動計画」(概要)では、食育について「県内の学校で統一した食育を保護者や地域と連携して実施」 としており、教育委員会の「食育指導計画」を通じた統一的な食育活動を行うことが明記されている。

数値目標(一部)
朝食の欠食率を、小学校高学年 2.1%(H16)→0%(H22)、男性20・30歳代 25.0%→15%以下
脂肪エネルギー比率を、20~40歳代 27.4%→25.0%以下
学校給食における県産食材の使用割合 31.7%→35%以上


山梨県
http://www.pref.yamanashi.jp/

企画部県民室県民生活課食の安全・食育推進室
http://www.pref.yamanashi.jp/barrier/html/kmin-shoku/index.html

やまなし食育推進計画
http://www.pref.yamanashi.jp/barrier/html/kmin-shoku/images/92300590657.pdf

第2次やまなし食の安全・安心行動計画(概要)
http://www.pref.yamanashi.jp/barrier/html/kmin-shoku/images/80205902361.pdf

■2006年5月19日までのまとめ
山梨県はスポーツ健康課の保健給食担当が学校給食の所管。

小学校219校中7校が休校、208校が完全給食、4校が未実施で、単独調理場96校、センター方式112校となっている。
中学校101校中休校2校、96校が完全給食で未実施3校、23校が単独調理場、センター方式は63校、外部発注が10校 (おそらく外注弁当)となっている。(平成16年5月現在)

山梨県における栄養教諭の採用は不明だが、平成18年度までのところないようである。

やまなしの教育基本計画(平成16年3月)では、学校給食について「児童生徒の発達段階や実態、 地域の実情に応じた安全かつ安心な学校給食を実施するとともに、給食の献立などを教材として食に関する指導を行い、 望ましい食習慣の育成に努めます」とある。

「やまなし食の安全・安心基本方針」では、
「地産地消の推進」の中で、「学校給食等において安全で安心な地域の農畜水産物が活用されるよう、 市町村などと連携して供給体制の整備を図っていきます」とあり、
「食育の推進」のなかで、「食と農の距離が拡大し農業を理解する機会が減少しているため、県は、消費者が食の安全に関する知識と理解を深め、 健康的な食生活を送るための基本的な知識の周知を図っていくとともに、食育運動に対して、国や市町村等と連携して取り組んでいきます。 さらに、地域で食育を推進する食育ボランティアの活動を支援していきます。また、 子どもの頃から食の安全性等について考える習慣を身につけるため、学校における農業体験や学校農園、食品産業の見学などを通じて、 食に関する教育を推進していきます」としている。

「やまなし食の安全・安心行動計画」(平成16年4月~19年3月)で、地産地消関係としては、米飯給食を現状2.9回/ 週から3.0回/週へ、米飯給食における県産米の使用割合を45%から80%に、食育出張講座の実施を50回/年以上にするなどとある。

 

山梨県
http://www.pref.yamanashi.jp/pref/index.jsp

山梨県教育委員会
http://www.pref.yamanashi.jp/barrier/html/kyouiku/index.html

山梨県の学校給食実施状況
http://www.pref.yamanashi.jp/barrier/html/sports/184_025.html

食品安全施策(食の安全・食育推進室)
http://www.pref.yamanashi.jp/barrier/html/kmin-shoku/53239439409.html

(財)山梨県学校給食会
http://www.eps1.comlink.ne.jp/~y-gakyu/

 

 

[ 07/02/08 取材メモ・リンク ]


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