学校給食ニュース
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都道府県状況 23 愛知県

都道府県状況 23 愛知県

■食育推進計画に関して(2007年2月8日現在)
「愛知県食育推進会議条例」 が平成18年3月に施行され、農林水産部に食育推進課が4月より設置された。 愛知県食育推進会議が平成18年5月から11月の3回にわたって開かれ、9月~10月にパブリックコメントが行われ、11月に 「あいち食育いきいきプラン(愛知県食育推進計画)」として決定、発表された。担当は、農林水産部食育推進課、計画は平成22年度まで。

「あいち食育いきいきプラン~愛知県食育推進計画」は、「健康日本21あいち計画」(健康福祉部)、「あいち食の安全・ 安心推進アクションプラン」(愛知県食の安全・安心推進本部)、「食と緑の基本計画」(農林水産部)、 「あいちの教育に関するアクションプラン(仮称・作成中)」(教育委員会)と連携すると位置づけられている。

学校教育にあたる少年期の目標として以下のようにしている。
「少年期(6~15歳頃)
○ 体力や運動能力が向上し、自分でできることの範囲が広がる時期です。
○ 家庭、学校、地域が連携して、食と健康に関する知識や食の体験を通して食の大切
さを学ぶとともに、規則正しい食習慣を身に付けましょう。
《この時期のポイント》
○ いろいろな食べ物を見て、触って、味わう。
○ 家族等と一緒に食べることの楽しさを味わう。
○ 食べ物と体のことを話題にするなどしながら、食への関心を高める。
○ 歯をみがく習慣を身に付ける。
○ 正しいはしの持ち方を身に付ける。
○ 早寝、早起き、遊びや運動により生活リズムを整え、朝、昼、夕に規則正しく、よくかんで食事をする習慣を身に付ける。
○ 買い物や料理を経験することにより、食への関心を高める。
○ 農林漁業の体験や食品製造現場を見学し、食べ物の生産についての理解を深める。
○ 食生活と健康について学び、バランスのとれた食事について学ぶ。」

また、学校関係や給食関係の記述では、
小中学校で、学校給食を中心とした食育年間指導計画を策定するよう指導」することや、給食試食会、給食だより、献立表の配布、 関係職員の研修などをあげている。
栄養教諭等も同様な家庭や地域への情報発信が求められている。
給食について「給食を通じたコミュニケーションの促進」として、「給食を通じて、 子どもたちがみんなで食事をすることの楽しさやいろいろな物を食べる喜びを実感するようにします。」と位置づけている。
さらに、「自分たちで栽培・収穫した農産物を調理して食べることなどにより、農産物を身近に感じることができる教育・保育活動を充実」 するとして、小中学校では、献立を自分たちが考える「学校給食調理コンクール」を開催するとしている。
地場産利用では、食育の日を中心に「“愛知を食べる学校給食キャンペーン”(仮称)」を実施する、給食関係者と生産者の意見交換を実施する、 献立に郷土料理を取り入れるなどをあげている。

数値目標(一部)
朝食の欠食割合 小学生(2年、5年) 2.9%(H18)→0%(H22)、中学生(2年) 6.1%→3%以下、高校生(全日、定時制) 8.6%→5%以下、男性20歳代 11.6%(H16)→10%以下、男性30歳代 15.2%(H16)→10%以下
肥満者の割合 小学校2年生5%以下、5年生8.5%以下、中学校2年生8.3%以下
学校給食における地場産物を使用する割合(全食品数に占める県産食品数の割合) 27.7%(H17)→35%以上

愛知県
http://www.pref.aichi.jp/

農林水産部食育推進課
http://www.pref.aichi.jp/shokuiku/

愛知県食育推進会議
http://www.pref.aichi.jp/shokuiku/singikai/shokuiku.html

あいち食育いきいきプラン~愛知県食育推進計画
http://www.pref.aichi.jp/shokuiku/press/shokusui-kaigi/webpress_kaigi-kekka1124.htm

■2006年5月21日までのまとめ
愛知県の学校給食所轄は、教育委員会健康学習課。
愛知県の学校給食状況は、おおまかな情報が掲載されている。
小学校986校、中学校413校が完全給食。米飯給食は、週3回が74.3%。
調理方式は、単独校のみが16市町村、センター方式のみが45市町村、単独・センターの両方があるのは13市町村となっている。
食器は、小学校で、多い順から、強化磁器・陶器(290校)、ポリプロピレン、メラミン、アルマイトとなっている。 ポリカーボネートは38校。中学校では、強化磁器・陶器(186校)、ABS、ポリプロピレン、メラミンの順で、ポリカーボネートは25校。
食堂は59校、ランチルームは155校であり、食堂・ランチルームを設置しているのは39市町村。
愛知県では、(財)愛知県学校給食会に、愛知県学校給食総合センターが設置され、冷蔵・冷凍を含む物流基地となっている。

栄養教諭は、平成18年4月に10名を採用した。


「あいち食の安全・安心推進アクションプラン」は、平成15年9月に策定され、平成17年8月に一部改訂された。このなかで、学校給食、 食育関係については、26のアクション項目のうち、4つのアクション項目が設けられ、重点的に位置づけられている。
【アクション項目 13】 安全な学校給食用物資の供給
【アクション項目 15】 学校給食への県内産農産物の活用
【アクション項目 16】 食育推進のためのボランティア育成と地域活動の促進
【アクション項目 17】 学校における食の指導の充実
地産地消に関しては、
平成17年度計画で、
「県産米供給促進事業」の対象校 1,224校
「県産農産物導入促進モデル事業」の対象地区数 15地区
供給するパンへの県内産小麦の活用 20%
供給するソフトめんへの県内産小麦の活用 20%
供給する中華めんへの県内産小麦の活用 50%
供給する白玉うどんへの県内産小麦の活用 34% としている。
食の指導に関しては、「今後の方針」として、「食について理解を深めるためには、食を子どもたちが体験できる学校給食の時間を核として、 作物を栽培・収穫体験することや地域の方々を招いて一緒に食べる招待給食等、 県内小中学校に対し具体例を示し食の指導の必要性を啓発していきます」としている。

「食と緑が支える県民の豊かな暮らしづくり条例」(平成16年4月施行)にもとづく、「食と緑の基本計画」でも、 学校給食への地場産農産物等の供給が示されている。この計画で、「愛知産学校給食の日」が制定された。

「あいちの学校給食地産地消」は、平成15~17年度の「学校給食地産地消推進事業」をふまえての事例集として、 平成18年3月に発行された。市町村合併に伴う対応や地場産加工品の取り組みなどの事例が掲載されている。

愛知県農林水産部には、平成18年4月より食育推進課が設置された。ここでは、農産物流通機能強化、菜の花エコプロジェクト、 学校給食あいち農産物活用推進、卸売市場対策、食育推進計画策定などを行うこととなっている。なお、愛知県の食育推進計画は、 18年度中に策定される計画。

愛知県
http://www.pref.aichi.jp/

愛知県農林水産部食育推進課
http://www.pref.aichi.jp/shokuiku/

食の安全・安心情報サービス
http://www.pref.aichi.jp/eisei/anzen.html

あいち食の安全・安心推進アクションプラン
http://www.pref.aichi.jp/eisei/plansakutei/17_2plan-kaitei.htm

食と緑の基本計画
http://www.pref.aichi.jp/nourin/seisaku/kihon/index.htm

あいちの学校給食地産地消
http://www.pref.aichi.jp/engei/press/kyuusyoku/webpress_kyuusyoku.html
http://www.pref.aichi.jp/engei/press/kyuusyoku/kyuusyoku-mokuji.html

健康日本21あいち(学校給食とは特に関わりない)
http://www.pref.aichi.jp/kenkotaisaku/kenkonippon/


愛知県教育委員会
http://www.pref.aichi.jp/kyoiku/

学校給食情報
http://www.pref.aichi.jp/kyoiku/kenkogakushu/kyuusyoku_jouhou.html


(財)愛知県学校給食会
http://academic2.plala.or.jp/aigaku/

 

 

[ 07/02/08 取材メモ・リンク ]


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