都道府県状況 28 兵庫県
都道府県状況 28 兵庫県
■食育推進計画に関して(2007年5月24日現在)
「食の安全安心と食育に関する条例」は、食の安全安心の推進と食育の推進について定めたもので、平成18年4月に施行された。
この条例に基づいて「食の安全安心と食育審議会」が設置され、「食の安全安心推進計画」「食育推進計画」が検討された。担当は、
兵庫県健康生活部健康局生活衛生課 食品衛生係。計画期間は平成23年度。
兵庫県では、「食の安全安心推進計画」「食育推進計画」の両計画を同時に策定しており、平成18年に「食」を考える県民フォーラムを開催、
19年1月22日から2月13日までパブリックコメントを両案に対して求め、平成19年3月に両計画を策定、発表した。
兵庫県食育推進計画の名称は、「食育推進計画~食で育む 元気なひょうご~」。
キャッチフレーズは、「ひとが元気、まちが元気、食で元気」
学校関係では、「校長のリーダーシップのもと、平成19年度から段階的に配置する栄養教諭をはじめとして全教職員が連携を図りながら、
教科・特別活動等の学校教育全体を通じて、継続的に食育」取り組むとしている。
学校における食育の課題として、
・食に関する指導の定着化
継続的な指導を行うため、学校教育活動全般にわたる取組み
子どもの発達段階に応じた、計画的な指導
子どもの生活全般にわたって取り組むための家庭との連携
地域の食育推進活動の一環として取り組むための地域との連携
・学校給食の充実
学校給食を「生きた教材」として充実させるための米飯給食及び地場産物の活用
とあげている。
●学校、学校給食関係
・学校給食における食卓体験の促進(食べる経験で望ましい食習慣と好ましい人間関係)
・県産農林水産物を100%使用する日など利用促進
・栄養教諭の段階的配置
・教職員の食育に関する意識と指導力の向上
・指導体制の整備の支援
・効果的な指導内容・方法の研究(栄養教諭活用、教科、総合学習等)
・中学校・高等学校における食に関する指導
・県独自のわかりやすい指導教材の作成
・実感を伴った指導内容の充実(地域関係団体と連携した農林漁業体験、自然学校プログラムでの食関係体験)
・学校給食の「生きた教材」としての活用
・学校給食の充実
・地場産物の活用の推進
・学校における取り組みの家庭への情報発信
・地域高齢者や地元生産者との招待給食や学校行事参加
・地域食文化や農業活動体験などに地域の人材活用
●数値目標(一部)
・朝食を食べる人の割合の増加
15歳以上 85.4%(H15) → 100%
児童・生徒(6~14歳) 90.6%(H15) → 100%
幼児(1~5歳) 94.3%(H15) → 100%
・食事づくり(買物・調理・後片づけ)に参加する人の割合の増加
15歳以上 55.6%(H15) → 70%以上
児童・生徒(6~14歳) 37.5%(H15) → 45%以上
幼児(1~5歳) 59.4%(H15) → 70%以上
・適正体重を達成、維持している人の割合の増加
15歳以上 73.7%(H15) → 77%以上
児童・生徒(6~14歳) 90.9%(H17) → 92%以上
幼児(4~5歳) 96.9%(H17) → 97.2%以上
・学校給食での県産品使用割合の増加 21%(H16)→ 26%
・農林漁業体験をした児童・生徒数 9,218人/年(H16) → 14,000人/年
・公立小中養護学校で食に関する年間指導計画の作成率 47.1%(H17) → 100%(理念目標)
・公立小中養護学校で教職員に対する食に関する研修の受講者 0%(H18) → 50%
食育推進
http://web.pref.hyogo.jp/aff/cate3_407.html
「食の安全安心推進計画(案)」「食育推進計画(案)」に関する県民意見提出手続(パブリック・コメント手続)の実施結果について
(ここに、食育推進計画本文がリンクされている)
http://web.pref.hyogo.jp/hw14/hw14_000000054.html
食の安全安心と食育審議会
http://web.pref.hyogo.jp/hw14/hw14_000000008.html
食の安全安心と食育に関する条例
http://web.pref.hyogo.jp/hw14/hw14_000000002.html
■2006年6月8日までのまとめ
兵庫県の学校給食所轄は、兵庫県教育委員会事務局体育保健課である。
教育委員会による「平成18年度指導の重点」には、「食で育む子どもの未来食育推進事業」についての解説がある。食育に関しては、
「米飯給食や地域の食材等も取り入れながら…年間指導計画を作成し、学校教育活動全体を通じて指導する」とある。
「食の安全安心と食育に関する条例」が平成18年4月1日施行で制定された。
いわゆる食の安心安全条例と食育条例を合わせた形になっている。
これに基づいて「食の安全安心推進計画」「食育推進計画」が立てられる。また「兵庫県認証食品」の制定なども盛り込まれている。
また、「ひょうご農林水産ビジョン2015」が、平成13年3月の「ひょうご農林水産ビジョン2010」を見直す形で、 平成18年3月にまとめられた。このなかに「健康的な食生活の実現に向けた食育の推進」の項目があり、「ひょうご食の健康運動」 「おいしいごはんを食べよう県民運動」とともに、学校給食については、平成16年米飯給食回数2.57回を平成27年度に3.2回(週平均) とする計画を立てている。また、「学校での食育推進 学校での農作業体験や食と「農」に関する学習を通じて、 子ども達の農林水産への関心を高めるとともに、県産農林水産物を100%使用する日の設定などにより、 地場産食材を使った学校給食を進めます」と地産地消を推進するとしている。地産地消については、 消費促進の観点から学校給食での県産品使用割合を平成16年度19.8%から平成27年度30%とする目標を立てている。
「健康ひょうご21県民運動」関係としては、「食の健康大作戦」が行われており、「ひょうご“食の健康”運動」「食育」「食の安全・ 安心」が含まれる。「ひょうご“食の健康”運動」は、ごはん食、大豆食、減塩推進。
学校給食に関する統計や案内、栄養教諭についての記述は確認できなかった。
ひょうご「食」の安全・安心ポータルサイト
http://web.pref.hyogo.jp/seikatsu/syokuan/index.htm
食の安全安心と食育に関する条例
http://web.pref.hyogo.jp/seikatsu/syokuan/jyourei/index.htm
ひょうご“食の健康”運動
http://web.pref.hyogo.jp/kenkohyogo/index.html
おいしいごはんを食べよう県民運動
http://web.pref.hyogo.jp/gohan/index.htm
ひょうご農林水産ビジョン2015
http://web.pref.hyogo.jp/nrnousei/norinvision2015/2015index.htm
健康ひょうご21県民運動
http://www.kenko-hyogo21.jp/
兵庫県教育委員会
http://www.hyogo-c.ed.jp/~board-bo/index.html
平成18年度「指導の重点」
http://www.hyogo-c.ed.jp/~kikaku-bo/18jyuten/juten18.pdf
兵庫県教育委員会事務局体育保健課
http://www.hyogo-c.ed.jp/~taiiku-bo/index.html
財団法人兵庫県体育協会 兵庫県学校給食総合センター
http://www.hyogo-c.ed.jp/~htgkyushoku/index.html
[ 07/05/24 取材メモ・リンク ]