学校給食ニュース
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都道府県状況 43 熊本県

都道府県状況 43 熊本県

熊本県の学校給食所轄は、教育庁義務教育課食育担当班であり、 「子どもたちの食に関する正しい知識の習得と実践的な態度を身につけさせ、望ましい食習慣の形成を図るため、 食に関する体験活動や学校給食をはじめ、教育活動全体での食育の推進を図っています。また、 安全で安心な学校給食の充実と地場産物を活用した学校給食の推進に取り組んでいます」との方針を掲げている。

小学校469校中完全給食463校、補食給食6校、中学校186校中完全給食185校、補食給食1校。小学校で201校、 中学校で45校が単独調理場方式、センターが86施設。米飯給食は完全給食実施で100%、週平均も3.04回と高くなっている。 (平成17年5月)

平成17年12月の調査で、食育担当者や食育に関する構内計画、食育の学校全体での計画作成状況、残食数、 学校栄養職員の指導状況などについてもまとめている。

栄養教諭の配置は平成18年度現在ない。現在検討中とのこと。

熊本県の食育推進基本計画は、平成18年3月に立てられている。計画期間は平成22年度までの5年間。
3つの基本的視点として「食の大切さを実感」「子どもから大人までの健全な食生活の確立と実践」「県民運動による食育の推進」を上げ、 5つの基本的施策として、「家庭、学校・保育所等における食育の推進」「地域における食生活改善に向けた取組の推進」 「くまもとの農林漁業と食文化に根ざした食育の推進」「県民運動としての食育の推進」「大学・研究機関等を活用した食育の推進」 を上げている。このうち、「家庭、学校・保育所等における食育の推進」については、
(1)家庭における望ましい食習慣の確立
「朝ごはんを毎日食べる」運動の展開、食を楽しむ機会の提供の促進、食の大切さや望ましい食習慣等に関する普及啓発の推進、 栄養指導及び相談対応の充実
(2)学校・保育所等における健全な食生活の確立
栄養教諭の配置検討、食育に関する教職員等の意識の高揚と資質の向上、食育に関する計画・指針等の作成、 食育の重要性等に関する普及啓発の推進、食に関する相談指導の充実、学校教育活動全体を通した指導の推進、特色ある学校給食の実施、 栽培や調理等の体験活動の推進、大学における食育の取組の促進
(3)家庭と学校・保育所等による連携した取組の推進
学校・保育所等を通じた保護者への普及啓発の推進、家庭・PTAと関係団体等との連携の促進、学校給食を通じた連携の促進
としている。
具体的な目標としては、
保育所における食育に関する計画の策定割合 79.6%→100%(平成16→22)
小・中学校における食育担当教職員の配置割合 小学校94%、中学校95%→100%
小・中学校における食育全体計画の策定割合 小学校76%、中学校71%→100%
学校給食における地元農林水産物の使用割合(品目数ベース) 34.2%→60%
学校農園や休耕田等を活用した栽培活動を実施している小学校の割合 92%→100%
学校農園や休耕田等を活用した栽培活動を実施している中学校の割合 40%→50%
保育所給食における給食実物の展示の実施率 29%→100%
保護者に対する食育に関する普及啓発の実施率(小・中学校) 67.4%→100%
食育に関して「くまもと地域子育てスクール」を実施したことのある学校の割合 15.0%→100%

このほか、「ライフステージに応じた食育の推進」として、世代別の課題や取り組みについてもまとめている。

熊本県食育推進基本計画は、くまもと食の安全安心のための基本方針(平成15年3月)、熊本県食の安全安心推進条例(平成17年4月) 、熊本県食の安全安心推進計画(平成18年度中)を関連する施策として位置づけ、また、保健福祉、教育、農林水産業、 環境関係の施策とも連動する位置づけとしている。

「水俣・芦北地域子どもの食育推進計画」は、これに先立ち、水俣・芦北地域振興局が「子どもの食育パートナーシップ事業」 を平成15年度に開始し、「子どもの食育実態調査」(平成15年度)に基づいて、平成16年度に作成したもので、 食育基本法以前の取り組みである。計画期間は平成15年度~平成19年度、対象は保育園及び幼稚園、小学校である。全体の目標としては、 「朝ごはんを毎日食べる」「固い物をよく噛んで食べる」「偏食が少ない(2品以下)」「素材の味をいかした(薄味)料理を好む」 「孤食しない(毎日1回は家族そろって食事する)」「地域の郷土料理を好む」食生活の子どもが増えることにおいている。この推進計画は、 水俣市、芦北町、津奈木町の1市2町がそれぞれ、現状と目標に合わせて「食育推進計画」と「機関別実施計画」を策定し、対象、実行者、目標、 達成率などを検証しながら進めることになっている。

「ワークショップ食育ハンドブック ~おいしく、楽しく、幸せ広がる食生活~」(平成16年3月)は、 くまもと食の安全安心対策として、食育に関するワークショップ技法をまとめたもの。

熊本県
http://www.pref.kumamoto.jp/

くまもとの食育
http://www.pref.kumamoto.jp/food_grows/index.asp

熊本県芦北地域振興局 子どもの食育パートナーシップ事業
http://www.pref.kumamoto.jp/shinkoukyoku/ashikita_hp/syokuiku/keikaku.html

水俣・芦北地域子どもの食育推進計画
http://www.pref.kumamoto.jp/shinkoukyoku/ashikita_hp/syokuiku/keikaku.html

くまもと食の安全安心対策
http://www.pref.kumamoto.jp/safety_food/

ワークショップ食育ハンドブック
http://www.pref.kumamoto.jp/food_grows/benri/pdf_handbook/handbook.pdf

くまもとの農業
http://www.pref.kumamoto.jp/industry/nousei/top-2/newpage20.htm

くまもと21ヘルスプラン
http://www.pref.kumamoto.jp/health/health_plan/index.html

熊本県教育委員会
http://www.pref.kumamoto.jp/gyousei/edu/index.html

健康教育の手引き参照データ(学校給食関係統計)
http://www.pref.kumamoto.jp/gyousei/edu/link/kenko_kyoiku/mokuji.html

熊本県教育データブック
http://www.pref.kumamoto.jp/education/databook/menu.html


 

 

[ 06/07/01 取材メモ・リンク ]


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