学校給食ニュース
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時事情報2005年8月まで 地場型を中心に

●牛乳の苦戦
日本食糧新聞05年8月8日付は消費減少傾向にある牛乳(生乳)について特集した。 人口減少にともない学校給食の消費減少がはじまっていることに加え、他の飲料に消費がシフトしていることなどを指摘、 産地ごとの違いなどイメージ先行ではない牛乳のあり方を追求する必要があるとしている。(05.08.27)

●地産地消と学校給食の連携を提言
東京新聞05年8月1日付、日本農業新聞8月2日付によると、農水省の有識者検討会は地産地消の推進策を検討し、中間報告をまとめた。 それによると地産地消の定義を「生産者と消費者の交流があれば、距離に関係なく地産地消ととらえることができる」としている。また、 学校給食調理場に地場食材を扱うための器具や設備の導入などを提言、農水省は提言を受けて06年度予算概算要求に盛り込む方針。 (05.08.27)

●香川県国分寺町の地場産給食
日本農業新聞05年8月2日付によると、香川県国分寺町は小学校2校、中学校1校、幼稚園2園で自校方式。 地元の生活研究グループが供給する地場野菜を学校給食に取り入れている。同グループの学校給食供給部会は、 たい肥づくりや農薬を減らすための工夫を行い、また、地場品種の野菜を取り入れるなどしている。安定供給が課題。 (05.08.27)

●東京都葛飾区、直売所と学校給食連携
日本農業新聞05年8月9日付によると、東京都葛飾区で農協が経営する地場農産品の直売所があり、人気を博している。 直売所に近い小学校では学校給食に地場産野菜を取り入れたことがきっかけで3、 4年生が生産者との交流や地場産野菜の調査をグループ学習することとなっている。 (05.08.27)

●米粉パンの拡大状況
中国新聞05年8月13日付によると、農水省調べで04年度現在、全国約36000の小中学校中米粉パンを導入したのは4516校、 29道府県となっている。 (05.08.27)

●宮城県栗原市の地場産給食
日本農業新聞05年7月6日付けによると、2年前から若柳学校給食センターでは地場の野菜を取り扱っている。同センターは幼稚園、 小中学校10施設1400食を供給。きっかけは、助成生産者のよびかけ。20戸の生産者が10種類の野菜を年間を通して生産、減農薬、 減化学肥料を行う。 (05.08.14)

●岩手県大野村の地場産牛乳
日本農業新聞05年7月8日付によると、岩手県大野村で、同村の酪農家が休止中のJA所有牛乳加工施設を借り受け、 85度20分の殺菌で自分たちの牛乳を直販生産開始した。05年2学期より村の学校給食にも採用された。 (05.08.14)

●宮城県加美町の食の文化祭と地場産給食
日本農業新聞05年7月23日付によると、宮城県加美町宮崎地区(旧宮崎町)では、6年前から「食の文化祭」を行っている。「食の文化祭」 地場産食材を使い、それぞれの家庭から料理を持ち込み家庭料理を一同に並べるイベントである。年々参加者と若い世代の参加が増え、 学校給食への地場産野菜供給や、児童による野菜栽培、調理なども増えた。 (05.08.14)

●富山県の地場産給食
富山新聞05年7月19日付社説は、富山県、県教委が地場産給食のフォーラムをはじめて開くことから、給食の地場産について論じている。 氷見市では、2004年より、毎月13日を「ひみの日」として全地場産食材の給食を実施している。入善町農業公社は、「通いコンテナ」 導入で地場産野菜供給の包装をなくし、コストと作業の効率化を行っている。高岡市の戸出地区は、学校給食用に減農薬玉葱を栽培している。また、 県内で生産と調理側をつなぐ推進整備組織が04年度に12、05年度は17となっている。 (05.08.14)

●顔の見える牛乳の導入
毎日新聞05年7月15日付では、学校給食の牛乳が「顔の見える」ものに変わってきた事例をまとめている。東京都国立市、小平市は、 群馬県太田市の東毛酪農より酪農家42軒の原乳を65度30分低温殺菌した瓶牛乳を扱っている。 大手乳業メーカーが紙パックへの切替を表明したため、瓶牛乳を探したなかで、産地より低温殺菌牛乳を提案され採用した。 従来は宅配や共同購入などでしか扱われていなかった。北海道興部町のノースプレインファームは、「学校給食牛乳が札幌から来ている」 ことに疑問を持ち、1988年に自社工場を設立、現在は興部町の学校給食牛乳になっている。長野県高森町の信州市田酪農は、 4年前から町内の小中学校に供給を開始した。国の補助制度がなくなったため。 島根県の木次乳業は約25年前から地域の学校に低温殺菌牛乳を供給している。いずれも、 利益よりも地域貢献や近くで飲んでもらう人がいることとの大切さを訴えている。 (05.08.14)

●北海道美唄市、年6回、米粉パン・麺給食
北海道新聞05年6月10日付は、米粉パン、麺の特集をしている。その中で、北海道美唄市が、2002年度に学校給食へ米粉パンの試験導入、 2004年度に米粉麺の試験導入を行い、2005年度は計6回、米粉パン、米粉麺を学校給食に取り入れることを紹介している。 (05.07.01)

●福井県清水町で地場産味噌を給食に
日本農業新聞05年5月7日付によると、福井県清水町では、1980年から清水町大豆加工施設青空グループが地場産の大豆から味噌をつくり、 地域の学校給食などで利用されている。また、小学校の社会科見学なども積極的に受け入れている。 (05.05.17)

●米粉パン普及の旗振りは学校給食
愛媛新聞05年5月9日付は、米粉パンの普及についての特集記事を掲載した。記事では、愛媛県でも米粉食品普及推進協議会が発足し、 全国協議会もできており、農水省主導で米粉パン導入がすすめられていることを紹介。 学校給食での導入が需要増への旗振り役になっていることを指摘し、旧鳥取市(合併前)で小中学校40校が月1度強米粉パンを出し、 コスト増を市が負担していることを取り上げ、愛媛県では、四国中央市が試験導入する程度で、 製粉請負業者が県内にないことなどから導入が進んでいないと指摘している。 (05.05.17)

●農水省、直売所調査で学校給食利用の現状
日本農業新聞05年5月11日付によると、農水省が市町村、JA、第三セクターの常設直売所、農産か控除、 単独調理方式の学校給食実施校に調査を行った。直売所の売上動向や、小中学校給食での地場産利用についての調査の結果、 地場産農産物を恒常的に利用しているのは約8割で、56%が3年前より増加しており、76%が3年後までにもっと増やしたいと解凍していた。 (05.05.17)

●高知県須崎市で給食用野菜生産グループ
日本農業新聞05年4月2日付によると、高知県須崎市では、市内の児童数500人ほどの小学校と地域の農業振興センターの要望で、 学校給食に地元の旬の野菜果物を生産するために、女性生産者グループが誕生した。直売所の生産者の有志が結成したもので、 学校栄養士と連携して栽培・供給する作物の選択や品質維持を行うとしている。あわせて、直売所を経由して地場生産できないもののあっせんも行う。 (05.05.01)

●静岡県、抹茶パンに続きミカンパン開発
静岡新聞05年4月12日付によると、しずおか地産地消推進協議会学校給食部会の委託を受け、 県学校給食会と県学校給食パン協同組合が県産ミカンを使用したミカンパンを開発した。抹茶パンに続き、県産主要作物のパンとなる。材料配合は3% 程度。小麦の由来については記事では触れていない。(05.05.01)

●大分県玖珠町、直売所が学校給食向け生産
日本農業新聞05年4月14日付によると、大分県玖珠町では、生産者の直売所が05年3月に学校給食部会を設立し、 学校給食センターと連携して地場産野菜の生産、供給をすすめていく予定。(05.05.01)

●島根県八雲村の地場産給食
日本農業新聞05年3月24日付けによると、島根県八雲村では小中学校、幼稚園の約800食について、 地場の学校給食野菜生産グループが約7割以上の野菜を供給している。年間43品目。1989年からのとりくみで現在18名。 栄養士と毎月話し合って出荷内容を決めているほか、交流給食や、総合的学習の時間に協力している。(05.04.05)

●福岡県、県産米夢つくしのブランド化と学校給食
日本農業新聞05年3月2日付によると、福岡県の県産米品種「夢つくし」が人気となり価格が高水準で推移している。 1994年に登場した品種だが、学校給食用に県、JAが価格助成を行い、 年間3500トンを県内1000の小中学校に導入するなどの働きかけで県内のブランドとして認知されてきた結果だと記事では分析している。 (05.04.05)

●岡山県哲西町の地場産給食と米粉パン
日本農業新聞05年3月3日付によると、岡山県哲西町では、10年以上前から地場産給食に取り組んできた。学校給食センター方式で、 週4回の米飯、大豆、きのこは町内産100%、キャベツ、葱なども80%以上が町内産。34人でつくる哲西町野菜生産組合が栽培している。 米粉パンも、月2回、地場産米を原料に出されている。(05.04.05)

●福岡県朝倉町の地場産給食
日本農業新聞05年3月17日付によると、福岡県朝倉町では学校給食生産者グループが2003年に発足し、3小中学校に野菜を納入している。 03年は給食使用の玉葱の9割を納入、34種類の野菜を出荷している。栽培は路地での減農薬栽培。 総合学習での交流や学校での交流給食会などにも取り組んでいる。(05.04.05)

●群馬県箕郷町の地場産味噌
日本農業新聞04年12月1日付によると、群馬県箕郷町では、地場産の大豆、米を使用して、地元のJAの加工場で仕込んだ手作り味噌を、 町内の全小中学校の学校給食で使用している。 (05.01.15)

 

[ 05/08/31 地場産・産直 ]


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