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学校給食での遺伝子組み換え

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●もう、学校給食に使われています

 今のところ、遺伝子組み換え作物を生産しているのは海外だけです。日本では、トマト、大豆、ナタネが、生産可能な状態になっています。 しかし、実際の作付けは行なわれていません。
 輸入されてくる遺伝子組み換え作物は、大豆、トウモロコシ、ナタネ、ジャガイモ、ワタです。 これらがどのような食品になるのかを見てみましょう。
※トマトは日本では生産可能ではなくなりました。また、 遺伝子組み換え作物は国内では商業生産されていません(2005年12月現在)

★大豆…
 日本の自給率は、わずかに3%程度です。大豆は、白目と黒目があり、遺伝子組み換えされているのは今のところ黒目大豆だけ。アメリカでは、 今年作付けされた大豆の約40%が遺伝子組み換えのものだといいます。
 黒目大豆は、主に大豆油、醤油、豆腐に使われます。味噌は、一般に白目大豆を使うことが多く、 遺伝子組み換え大豆を使用していない可能性が高い大豆加工品ですが、黒目大豆が使えないということではないので注意は必要です。
 もちろん、大豆油を使う加工食品やマーガリン、マヨネーズなどの製品、大豆タンパク、大豆レシチン、きなこなど、 大豆を利用する加工食品はたくさんあります。

★トウモロコシ…
 トウモロコシには、様々な品種があります。その中でも今のところ遺伝子組み換えされているのは生食用ではない品種です。ちなみに、 日本では生食用は自給率が高く、加工用はほぼ100%輸入に頼っています。
 その多くは家畜飼料として使われますが、食用にもなります。トウモロコシでんぷんのコーンスターチ、コーンフレークや、コーングリッツ、 コーン油などとして加工され、さらに、スナック菓子や、安価なラクトアイスなど、いろいろな加工食品に入っています。 子どもとは直接関係ありませんが、日本のビールにはコーン・スターチ入りの銘柄がいくつもあります。

★ナタネ…
 今の日本ではほとんど栽培されていないナタネ。もちろん、ほぼ100% が輸入です。97年度でカナダのナタネ作付け中3分の1が遺伝子組み換え作物だということです。
 主にナタネ油として使われます。マヨネーズや揚げ油、サラダ油として使われています。そのため、加工食品にも多く含まれます。

★ジャガイモ…
 日本の植物防疫法によって、ジャガイモがかかる特定の病気が発生している地域からは生のジャガイモを輸入することが認められていません。 そのため、アメリカなどから生のジャガイモが輸入されてくることは、今のところありません。
 そのため、遺伝子組み換え作物が混入したジャガイモは、冷凍したり、フライドポテトに加工して輸入されます。
 ジャガイモもまた、フライドポテトやコロッケをはじめ、加工食品として広く使われています。
※遺伝子組み換えのジャガイモは海外でもほとんど生産されなくなりました。 (2005年12月現在)


(学校給食ニュース7号 1998年11月) 

[ 98/12/31 遺伝子組み換え ]


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