遺伝子組み換えのコメを子ども達には食べさせません
2001・2・19 学校給食全国集会
集会緊急アピール
遺伝子組み換えのコメを子ども達には食べさせません
なぜ、今、遺伝子組み換えイネなのでしょうか。
遺伝子組み換え作物については、これまでもアレルギーを引き起こしたり生態系をこわす危険性などが指摘されています。
アメリカでは、飼料用として認められ、食用として認可されていない遺伝子組み換えトウモロコシ「スターリンク」
が加工食品に混入して大問題になっています。このスターリンクは日本では、食用としても、飼料用としても認められていないのに、
飼料や食品から相ついで検出されています。
日本では、2001年4月より、遺伝子組み換え食品の表示制度と検査制度がはじまります。しかし、安全性への不安は消えませんし、
分別や表示が本当に信じられるかどうか疑問です。
私たちはこれまで遺伝子組み換え食品に反対し、遺伝子組み換え作物の生産中止やすべての表示を求めてきました。幸いなことに、これまでのところ、
日本国内で遺伝子組み換えイネは商業生産されていません。
そして、全国で学校給食には遺伝子組み換え食品を使用しない、かわりに地場産品、国産品を使用する動きが広がっています。
ところが、日本が中心となって遺伝子組み換えイネの開発が進んでいます。すでに実験用の田んぼで栽培されているものもあります。
米は私たちの主食であり、もっとも大切な作物です。もし、遺伝子組み換えイネが日本で栽培されるようになれば、私たちは、
日本の農業さえも信じられなくなり、主食の米への不信と、食の不安を子ども達の未来に与えてしまうことになります。
遺伝子組み換えイネは、一見ふつうのイネと変わりないでしょう。
しかし、その真実は、イネでありながらイネと他の生物の遺伝子が組合わせられた人工的な生物であり、「イネのようなもの」です。
そのようなものを学校給食をはじめ、子ども達に食べさせることはできません。
私たちが、子ども達の未来のために望むのは、低迷してる国内自給率を高め、地域に根ざした地場産・国産の安心できる食べものです。
研究機関、政府、企業のみなさん、遺伝子組み換えイネの開発をただちにやめてください。
生産者のみなさん、私たちと手をつなぎ、遺伝子組み換えイネを日本で栽培させない、輸入させない運動を広げましょう。
学校給食に携わるみなさん、学校給食食材から一切の遺伝子組み換え食品を排除し、かわりに、それぞれの地域と協力して地場産品・国産品を使い、
教育としての学校給食の充実を目指しましょう。
そして、全国の市民のみなさん、子ども達と子ども達の未来のため、遺伝子組み換えイネに反対しましょう。
2001.2.19
全国学校給食集会 参加者一同
学校給食集会実行委員会
[ 01/02/19 遺伝子組み換え ]