福井県 キシリトール錠剤を給食後に配布
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060221-00000197-kyodo-soci
給食後にキシリトール錠剤 福井県が虫歯予防で配布へ(共同通信)Yahoo Japan News 2006.2.21
記事によると、福井県は虫歯予防のため、学校給食にあわせ、キシリトール錠剤を小学校に配布。各市町村1校ずつモデル校に選び、全児童に、
毎日の給食後、なめさせて効果をチェックするという。2007年度からは、対象校を増やし、保護者にも負担を求めるとしている。
なお、製品は、ロッテが無償提供するという。
これまで、虫歯予防問題では、フッ素利用の是非と安全性が大きな議論となっていた。
今回は、いわゆる「特定保健用食品(トクホ)」の健康的効果ということで取り組まれるようだが、キシリトール・タブレットは、
食品添加物のキシリトールを積極的に摂取するという行為である。また、
食後に工業的に加工された菓子類似物を食べるということをすすめることとなるわけで、
他の工業的手法で作られた甘い菓子とは違うということを、子どもが理解できるのであろうか。果たして、
子どもや保護者はどのように受け止めるのであろうか。そして、養護教諭や学校栄養職員、あるいは、担任の教諭は、これをどう「教育」
するのであろうか。
キシリトールは安全で、外国では虫歯予防として使われていると喧伝されているが、工業製品(食品添加物)としては、
過去25年ほどの歴史しかもたないようである。もともと自然界に存在するもの=安全ではないし、虫歯予防の効果と、
その錠剤が子どもの食生活や行動にもたらす影響の問題点については慎重にとらえていく必要があるのではないか。
ロッテに限らず、菓子メーカーとしては、このような形で学校に入り込めることは、商品宣伝効果として非常に喜ばしいことであろう。
学校給食関係者、保護者の方々は、この福井県の対応をどうお考えだろうか。
[ 06/02/23 農薬・添加物など ]