兵庫県神河町、カドミウム米が給食に
●兵庫県神河町、カドミウム米が給食に
朝日新聞、毎日新聞、産経新聞、神戸新聞ほか、2010年2月13日、14日ほかによると、
兵庫県神河町の学校給食で提供された2回の米飯の米のカドミウム濃度が0.79ppmであったことが確認された。
これは、兵庫県の外郭団体である兵庫県体育協会が発表したもので、神河町で生産された米を、
JA全農兵庫が兵庫県学校給食総合センターに販売、センターはカドミウムの検査を依頼しながらも、結果が出る前に神河町教育委員会に納品し、
2月4日、5日の給食で消費したもの。17校・園の約1400人が食べていた。発表によると、従来、
検査をしても0.168ppmが最高だったため、先に納品することが常態化していたという。
カドミウムについては、カドミウムについては、食品衛生法で米に対して基準値が設けられており、1.0ppm未満までとなっている。また、
農水省は、0.4~1.0ppmの米について焼却処分することとなっている。以前は、0.4~1.0ppmまでの米を農水省が買い上げ、
工業用等の非食用にしていたが、2008年に輸入米のカビや残留農薬米が流通していた事件が起きたことをきっかけに、
現在の対応と変わっていた。
神河町については、カドミウムを含む鉱山が近隣にあり、1998年度まで、公害防止対策を行い、完了している。農水省等によると、 稲作での水管理によって米部分へのカドミウムを蓄積を抑制する栽培管理方法が確立しており、栽培方法を守れば基準を超えることはないという。
なお、厚生労働省は、食品衛生法のカドミウム基準値を改める公布を2010年4月に行い、2011年2月28日より 「米中のカドミウムの基準値を現行の玄米中1.0 mg/kg未満から玄米及び精米中0.4 mg/kg以下」にすることとしている。
厚生労働省「食品に含まれるカドミウム」に関するQ&A
http://www.mhlw.go.jp/houdou/2003/12/h1209-1c.html
農水省 食品中のカドミウムに関する情報
http://www.maff.go.jp/j/syouan/nouan/kome/k_cd/index.html
神河町
http://www.town.kamikawa.hyogo.jp/
神河町 町長 平成22年3月のメッセージ
http://www.town.kamikawa.hyogo.jp/forms/info/info.aspx?info_id=15576
[ 10/05/05 食の安全性 ]