時事情報 2001年 衛生管理・食中毒関係
●アクリル樹脂手袋
朝日新聞01年9月14日付によると、環境ホルモン物質の溶出で使用が自粛されている塩化ビニル手袋の代替品として、
千代田化成工業はアクリル樹脂製の手袋を開発し、販売した。(01.10.05)
●再利用牛乳からナフタリン
読売新聞01年8月10日付によると、
石川県で4月に起きた牛乳による学校給食の事故で石川県警などは再利用した牛乳原料から牛乳の製造工程では使われないナフタリンなどが検出されたことを発表した。
この事故により、乳業メーカーのジャージー高木乳業はすでに廃業している。(01.08.27)
●奈良県生駒市のO-157
産経新聞01年8月2日付によると、奈良県生駒市の市立保育園で発生した病原性大腸菌O-157の集団感染、男児の死亡に関連し、
患者が発生した後も朝夕のおやつ、昼食を続け、死者が発生した翌日になってパンと牛乳のみに切り替えるなど対応が遅いとして、市、
保健所に対し保護者らからの抗議、不満が相次いだ。(01.08.27)
●オゾン水殺菌(続報)
産経新聞01年8月8日付は、次亜塩素酸ナトリウムにかわる食材や厨房殺菌方法としてオゾン水を特集している。
学校給食調理場や食品加工工場などでの導入が増えており、その理由として病原性大腸菌O-
157への対応や次亜塩素酸ナトリウムがトリハロメタン発生など安全性への不安をもつためとしている。オゾン殺菌装置には、
オゾン水殺菌装置とオゾンガス殺菌装置があり、0.5~15ppmで使用されている。高濃度の方が殺菌力は強いが設備コストは高くなる。
ある食品加工工場ではカット野菜を製造する際に7.5ppmのオゾン水を利用し、基準よりも低い菌数で運用しているという。(01.08.27)
●次亜塩素酸からオゾン水に
産経新聞01年6月16日付によると、学校給食や食品加工工場でオゾン水生成装置をつかって、
次亜塩素酸にかわる殺菌を行うところが増えているという。次亜塩素酸を使わないため、薬剤残留がなく、殺菌力も強いが、装置が高く、
導入のネックになっている。(01.07.8)
●岡山県倉敷市、調理中刃こぼれ
山陽新聞01年5月12日付によると、岡山県倉敷市の郷内小学校で5月10日、調理中に調理器具の刃こぼれがあったため、副食の配膳を中止した。
人参、タケノコなどを切裁機で切った後、調理員が分解掃除で刃こぼれを発見、調理済みだった料理を廃棄し、その日は、牛乳、パン、
ヨーグルトの給食となった。(01.07.8)
●食中毒か? 北海道浦幌町
北海道新聞01年5月17日付によると、北海道浦幌町の幼稚園、小学校、中学校で腹痛、下痢などの症状を訴える園児、児童生徒、
教職員が252人となった。9日から14日にかけて症状を訴えており、
全員が学校給食センターの給食を食べていることから食中毒の可能性が挙げられている。しかし、
消化器系ウイルスの疾患の可能性もあるとして原因を調べている。学校給食センターは、15日より給食を中止している。(01.06.5)
●茨城県東海村、異物混入
毎日新聞01年5月17日付によると、茨城県東海村の小学校でパンに金属片が混入していた。6年生が気づき、けがはなかった。
(01.05.23)
●広島市、異物混入
時事通信社01年5月16日付によると、広島市の小学校で焼いたサバに金属片が混入していた。4年生が気づいた。
市教育委員会は当面納入業者からの納入を見合わせるとしている。(01.05.23)
●牛乳による食中毒事件~石川県、ジャージー高木牛乳
新聞各紙などから。石川県金沢市のジャージー高木牛乳が、2001年4月25日、スーパーから異臭がするという苦情を受け、
1リットルの紙パック牛乳210本を回収。同社社員が5、6本を飲んで異常なしと判断、26日の学校給食牛乳製造時に再利用した。27日に、
この牛乳を飲んだ金沢市、内灘町の小中学生ら385人が腹痛や吐き気を起こした。食品衛生法違反、業務上過失傷害の疑いで捜査されている。また、
無期限の営業禁止処分を受けた。その後、ジャージー高木乳業は、自主廃業を決めた。食中毒の原因としては、洗浄剤の混入が有力視されている。
(01.05.23)
●滝沢ハムのO157で、給食使用中止広がる
下野新聞01年4月6日付によると、滝沢ハム栃木工場が製造した製品が原因の病原性大腸菌O157感染が拡大したことを受け、
栃木県学校給食会や栃木市教委などが同社の全製品の取り扱いを中止した。(01.04.23)
●金沢市で廃棄牛乳を給食に
毎日新聞01年2月19日付によると、石川県金沢市の私立保育園で幼児が飲んだ牛乳に塩素臭があり、気が付いた保母が病院に幼児2人を運んだ。
この紙パック入り牛乳は、七尾市の北陸乳業が製造したもので、廃棄用の牛乳が誤って出荷されたものという。
石川県は同社を5日間の営業停止処分にした。(01.03.05)
●O157陽性反応で給食廃棄
神奈川新聞01年1月10日付によると、
神奈川県津久井町の学校給食センターでセンター職員に毎月2回行っている検便のうち12月15日に行った検査で、
直接調理に携わらない職員の一人から病原性大腸菌O157の陽性反応があり、21日に陽性が確定した。そのため、21日の給食5校分を廃棄、
児童を帰宅させた。なお、同センターでは12校分を作っているが7校は冬休み前で午前授業のため給食はなかった。
21日に町教育委員会が全保護者に通知を出し、センターの検査を行った。菌の検査、保健所の調査などでも、
感染による中毒症状は報告されていない。また、保菌者も健康保菌者であり、感染の恐れは極めて低いとされている。(01.01.29)
●北海道鹿部町で食パンに針
時事通信00年12月11日付によると、北海道鹿部町の鹿部小学校で12月5日、給食用食パン1個に縫い針が混入していた。
気づいた児童に怪我はなかった。(01.01.29)
[ 01/12/31 衛生管理 ]