時事情報 2003年 衛生管理・食中毒関係
●石川県小松牛乳、異味で回収
北国新聞03年12月3日、毎日新聞03年12月3日、7日付によると、11月末、石川県の小松牛乳が出荷した学校給食用、
市販用の牛乳で異味があり、金沢市内の小中学生ら55人が腹痛などを訴えた。
原因は生産者が行った搾乳機の洗浄すすぎの時間が短く洗浄液が混入したことと推定、小松牛乳の検査不備も指摘した。
小松牛乳は、11月下旬にホリ乳業の給食用牛乳で児童生徒が異常を訴えたため学校給食用牛乳を代替していた。今後、
北陸乳業が小松牛乳に変わって納入する。 (03.12.21)
●北海道学校給食会、パンの残留農薬検査
北海道新聞03年10月29日付によると、北海道学校給食会は、来年より学校給食用パンの残留農薬検査を行う。同会のパンは、
02年より輸入小麦と北海道産小麦を使用している。国の残留農薬基準で抜き取りの安全検査を行っているが、
市民からはポストハーベスト農薬の残留が懸念されていた。検査は、年2回、数点の抜き取りで行い、有機リン系殺虫剤の検査を行う。なお、
01年度まではすべて輸入小麦だったが、02年度より、輸入と北海道産を50%ずつのパンも導入している。(03.11.02)
●韓国で、学校給食用に酸化亜鉛入り牛乳
日経産業新聞03年10月20日付によると、日本の太陽化学が酸化亜鉛を10ナノメートルまで微細化する技術を開発、
韓国で製剤として販売開始した。乳化剤を添加しており、韓国、中国、台湾などで食品添加物として認可されているという。韓国では、
学校給食用牛乳に添加され販売されるという。日本では食品添加物として認可されていない。(03.11.02)
●宮城県、パン製造工場でカビ
河北新報03年8月27日付によると、宮城県学校給食会は、
県内542校の学校給食用パンを製造している学校給食パン宮城協同組合名取工場で製造ラインにカビが生えていたと発表した。
9月初旬までパンの製造を中止し、山崎製パン仙台工場が代行する。同工場は、2002年4月の操業開始時に、パンが給食に間に合わない、
種類の違うパンが届くなどのトラブルが起こっている。 (03.09.18)
●厚岸町の食中毒、原因食材はパン
北海道新聞03年2月3日付によると、厚岸町で1月23日より発生した学校給食が原因と見られる食中毒で、
釧路保健所は小型球形ウイルスによるもので原因食材はミニきなこねじりパンであると発表した。
パン工場できなこをまぶす工程を素手で行ったことが原因ではないかと指摘している。(03.02.21)
●北海道厚岸町の食中毒、200人以上
北海道新聞03年1月25日付によれば、北海道厚岸町で小中学生らが給食を食べた1月24日夕方以降、おう吐、腹痛などの食中毒症状を示した。
病院に行った子どもは200人を超えている。24日は約1350人(教職員含む)が学校給食センターの給食を食べている。献立は、麦ご飯、
キャベツと油揚げの味噌汁、イワシの煮付け、コロッケ、牛乳。(03.02.13)
●北海道厚岸町、食中毒の余波
北海道新聞03年1月29日付によれば、北海道厚岸町では学校給食での食中毒を受けて給食センターを停止、
仕出し弁当で給食を行う予定にしていた。初日の28日は、欠席者の多い12校中6校が休校や午前授業となり、
6校230食分を供給する予定だったが、荒天のためいずれも休校となり、注文していた弁当が宙に浮いた。そのため、町役場で販売した。
(03.02.13)
●文京区の食中毒原因はパン
東京都健康局食品医薬品安全部食品監視課プレスリリース03年1月31日付によると、
1月24日に文京区で発生した2小学校の学校給食での食中毒の原因食材は、バターロールパンであった。このパンは、
区内のパン業者が製造したもの。原因病原は、SRSV(小型球形ウイルス)。
http://www.kenkou.metro.tokyo.jp/anzen/news/pressshokuhin030131.html
(03.02.23)
●東京都文京区で食中毒
東京新聞、読売新聞03年1月25日付によれば、15日から16日に、文京区昭和小学校、千駄木小学校で学校給食を食べた児童・
教職員が下痢などの症状を訴えた食中毒について、都健康局は学校給食が原因と断定。患者数は321人。原因食品は特定されないが、SRSV
(小型球形ウイルス)が原因とされている。なお、2小学校は自校方式で、共通食材は牛乳とパン。
学校給食施設は24日から3日間の業務停止となったが、すでに17日より調理を自粛していた。(03.02.13)
[ 03/12/31 衛生管理 ]