時事情報 2004年 衛生管理・食中毒関係
●大阪府堺市、96年の給食再開後にO-157検出を隠蔽
毎日新聞04年12月14日付けほか読売、毎日、産経等、12月30日までの各紙によると、1996年7月、病原性大腸菌O-157により、
学校給食を食べた児童ら約9500人が感染、3人が死亡した大阪府堺市の集団食中毒で新たな事実が明らかになった。
同年11月に給食が再開された1カ月後に、堺市衛生研究所が給食の抜き取り検査を行い、O-157の毒素であるベロ毒素を検出したが、市長、
教育長、研究所長らがその事実を公表せず給食を継続していた。元教育長は事実を認めているが、元市長は記憶にないとしている。元所長は、検出、
報告の事実を否定している。当時の市衛生研究所で検査した職員5人中2人が、給食再開後にO-157の検出をした記憶があり、
書面で報告をしたとしているが、記録ではすべて陰性となっている。 (05.01.15)
●福岡県犀川町で異物混入
日本経済新聞04年11月17日付けによると、福岡県犀川町の中学校で、学校給食にハエ、ばんそうこうの切れ端などの異物混入があった。調理は、
福岡県勝山町の行橋・京都学校給食第二センターが1市3町の小中学校18校を行っている。学校側がセンターに連絡したが、
「食べるかどうかの判断はそちらで判断を」との発言があったという。センターによると、他校からの指摘はないという。(04.12.04)
●北海道芽室町で異物混入
北海道新聞04年8月21日付によると、芽室町の中学校で7月下旬の給食に出されたカレーライスに金属製のボルト1本が混入していた。
同町は給食センターで調理しており、野菜カッターのボルトと見られている。同町は、全小中学校の児童生徒に謝罪文を送付した。
(04.09.10)
●栃木県宇都宮市、給食に針混入
朝日新聞04年4月28日付によると、栃木県宇都宮市の小学校で27日の給食のゼリーひとつから、
上に画びょうの針がついているものがみつかった。児童にけがはない。同じ小学校で23日には米飯の上から縫い針がみつかっている。
ゼリーは22日に県学校給食会から納品され、冷凍庫に保管してあったという。 (04.05.09)
[ 04/12/31 衛生管理 ]