時事情報2001年
●徳島市、強化磁器へ
徳島新聞、朝日新聞01年12月5日付によると、徳島市は従来のアルマイト食器から強化磁器食器に切り替えることを決定した。強化磁器製、
PEN樹脂製、PET樹脂製などを検討していたが、安全性などの面から強化磁器を選択。(01.12.13)
●環境省、ビスフェノールAを調査対象へ
毎日新聞01年10月3日、日本農業新聞01年10月4日付によると、
環境省の内分泌かく乱化学物質問題検討会が昨年度の12物質に加え新たに8物質を調査、評価対象として選定した。
ポリカーボネート製食器の原料であるビスフェノールAも対象に選ばれた。(01.10.28)
●鴨川市、給食食器COP採用
千葉新聞01年4月23日付によると、千葉県鴨川市では学校給食食器としてポリカーボネートからCOP(シクロ・オレフィン・ポリマー)
に切り替える。汁物用椀から順次切り替えるとしている。(01.05.23)
●ビスフェノールAの影響
毎日新聞01年5月15日付によると、ポリカーボネート食器から溶出するビスフェノールAについて、アメリカ国立衛生研究所専門委員会は、
これまでよりもはるかに低い濃度で生物に影響を与えるとした報告案を公表した。(01.05.23)
●PEN(給食食器)
毎日新聞01年4月20日付、日本繊維新聞01年4月13日付によると、三信化工、帝人化成は、ポリエチレンナフタレート(PEN)
製の学校給食用食器を開発、販売している。すでに、30町村で導入されたとしている。主成分は、ナフタレンジカルボン酸とエチレングリコール。
環境省リストアップの環境ホルモン物質溶出がなく、酸化防止剤も使用していないとしている。商品名はエポカル。(01.04.29)
●COP食器
日刊工業新聞01年3月8日付によると、日本ゼオンは国際化工、関東プラスチック工業とともに、透明樹脂のシクロオレフィンポリマー(COP)
製プラスチック容器を開発。学校給食用などへの採用をめざす。すでに、栃木県今市市、徳島県美馬西部学校給食センターで採用する予定としている。
(01.03.31)
●文部科学省、PC食器の溶出試験結果について
文部科学省は、01年1月31日、学校給食用ポリカーボネート製食器からのビスフェノールA溶出について行ってきた試験結果を公開した。
いずれも、食品衛生法の基準値である2.5ppmを大きく下回ったとしている。なお、化学工業日報01年2月2日付によると、同省は
「安全と認定したわけではなく、情報として実験結果を提供した」としているという。
この結果についての判断ですが、学校給食ニュースとしては、食品衛生法の基準値は内分泌かく乱物質(環境ホルモン)
を想定して作られているものではないことを再三指摘しています。内分泌かく乱物質の影響については、
その作用が非常に微量で起こるとされているため、溶出の可能性があれば、使用しないことが望ましいと主張しています。今回の溶出試験は、
あくまで食品衛生上の基準値を下回っているものが使われているという確認として受け止める性質のものだと考えます。(学校給食ニュース編集
01.03.05)
[ 01/12/31 食器 ]