学校給食ニュース
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時事情報2002年

●仙台市、ABS樹脂食器に統一
河北新報02年11月05日付によると、宮城県仙台市教育委員会は、03年度より、市内小中学校の食器をABS樹脂製に切り替える。仙台市では、 現在、ポリプロピレン製、ステンレス製、アルマイト製の食器を使用している。2000年度に、 強化磁器を小中学校5校と分校1校で試行導入したが、専用の洗浄機がいる、食器が重く破損率も高いことを理由に、ABS樹脂選定を決めた。 10年程度をめどに市内全部を統一する予定。(02.11.18)

●大分県中津市、強化磁器食器を導入
大分合同新聞02年8月31日付によると、大分県中津市で6中学校の食器がアルマイトから強化磁器に変わった。2000年9月に、 小学校給食用食器を保護者らの要求でポリカーボネートから強化磁器に変更。今回は、安全性ではなく、 食文化の観点や熱伝導の問題から強化磁器への切り替えを決めた。学校給食センターは設備の交換を行なった。(02.10.09)

●沖縄県PC食器の使用状況調査
沖縄タイムス02年7月2日付によると、沖縄県はポリカーボネート食器(PC食器)の使用実態を調査した。その結果、小中学校全体の26.1%、 116校でPC食器を使用しており、うち59校は耐用年数を超過したものを使用していたことが分かった。 20校は年度中に他食器への切り替えを予定しているという。県はPC食器を使用している市町村に対し、 環境ホルモン物質ビスフェノールAの溶出検査を促すとしている。(02.08.18)

●沖縄県那覇市で琉球漆器使用へ
沖縄タイムス02年6月8日付によると、那覇市では9月より2校が給食食器に琉球漆器を使用する。 すでに那覇市では壺屋焼の食器を取り入れた壺屋小学校の事例があり、地場伝統産業を教育に取り入れる機会として期待がもたれている。 (02.07.18)

●福島県の給食食器動向
福島民友02年6月12日付によると、福島県では98年度時点で給食実施校の66.2%、515校がポリカーボネート製食器を使用していたが、 01年度には、47校まで減少。陶磁器は、98年度に20校だったが、01年度には334校と増加した。会津漆器も0から40校と増加。また、 ポリプロピレンも若干増加している。(02.06.23)

●食器材料PENについて
日本消費者連盟発行の消費者リポート02年6月7日号によると、PEN(ポリエチレンナフタレート)について、元大阪大学助教授の植村振作氏は、 食器として傷つきやすいこと、紫外線や熱で劣化が少しずつすすみ、熱湯消毒に向かないこと、 溶出試験で溶出物は不明ながら溶出物があることからメーカーが言うように最良のものではないと指摘、 陶磁器が給食食器に導入できない原因こそ取り除く努力をすべきと指摘している。(02.06.23)

[ 02/12/31 食器 ]


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