ビスフェノールAについての新たな対応
■ビスフェノールAについての新たな対応
学校給食食器などにつかわれるプラスチックのひとつであるポリカーボネートの原料となるビスフェノールAについては、内分泌かく乱物質
(いわゆる環境ホルモン)であるとして、健康への影響が指摘されていた。
厚生労働省は、このビスフェノールAについて従来の毒性試験のレベルよりもきわめて低い用量の曝露でも、
動物の胎児や産仔に対しての影響があるとの研究結果を受け、食品安全委員会に対して食品健康影響評価を依頼した。また、
関係業界に対しビスフェノールAについての曝露をできるだけ減らすための自主的な取り組みを要請した。
一般消費者に対してはポリカーボネート製ほ乳瓶の用法に気をつけることや、ガラス製など他の材質に変えるという選択肢を提示、
成人の主要なビスフェノールA曝露源である缶詰(内側のコーティング)が考えられることを指摘し、妊婦に対してはエポキシ樹脂
(ビスフェノールAが原料)のコーティングがされている缶詰食品を多く摂取することのリスクについて注意を呼びかけ、
バランス良い食生活を求めている。
食品安全委員会への食品健康影響評価の依頼について
-ビスフェノールAがヒトの健康に与える影響について-
http://www.mhlw.go.jp/houdou/2008/07/h0708-2.html
ビスフェノールAについてのQ&A
http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/kigu/topics/080707-1.html
[ 08/07/11 食器 ]