界面活性剤(坂下栄さんのまとめより)
界面活性剤は、その化学的な性質から下の表のようにまとめられます。
陰イオン系…水に溶かすとかい離して界面活性作用を持つ部分がマイナスイオン。洗浄力がもっとも高く、洗剤に使用されます。
陽イオン系…水に溶かすとかい離して界面活性作用を持つ部分がプラスイオン。殺菌剤や帯電防止剤として使われます。逆性石けんもこの一種。
両性イオン系…溶液がアルカリ性のときは陰イオン系と同じ、溶液が酸性のときは陽イオン系と同じ作用を示すもの。殺菌作用として使われます。
非イオン系…水に溶かしてもイオンにはならない界面活性剤。起泡性があります。
また、界面活性剤は、様々な用途で使われています。
洗浄剤…洗濯用、台所用、シャンプー、歯磨き
起泡剤…洗浄用、歯磨き
乳化剤…化粧品、マヨネーズ、チョコレート
浸透剤…薬、農薬
溶化剤…化粧品
分散剤…海への油流出事故などに使用
柔軟剤…柔軟仕上げ剤
緩染剤…染料への添加、毛髪染料剤への添加
展着剤…農薬
殺菌剤…リンス剤
帯電防止剤…化繊の帯電防止
(学校給食ニュース6号 1998年10月)
[ 98/12/31 石けん・化学物質 ]