学校給食ニュース
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時事情報2004年 食教育関係

●広島県福富町久芳小学校の食農学習
中国新聞04年11月24日付は、「農はどこへ、中山間地からの報告」で広島県福富町久芳小学校の食農給食を紹介した。 農水省の2003食育コンクールで優秀賞を受賞した「給食を作ろう大作戦!」は、10月に4日間給食を行わず、 4月から3~6年生の縦割り班が給食を作るというもの。子どもたち、地域、保護者に食に対する関心と影響を与える取り組みとなった。
コンクールでの報告概要は、主催のサイトがあり、http://www.ruralnet.or.jp/shokuiku/2003/jusho2003_03.htmlに掲載されている。
それによると、「教師は手出し口出しをしない」「お金は使わない」「家から食材を持ってきてはいけない」 「困ったときは学校支援ボランティアに頼る」ことを前提に、地元の農家や栄養士、調理員の協力を得て、野菜、米作りからはじめ、献立作成、 調理までを行ったという。 (04.12.04)

●栃木県都賀町のリクエスト給食
日本農業新聞04年10月14日付によると、栃木県都賀町では、学校給食センターが1中学校3小学校の約1250食を供給している。 都賀中学校では、学校栄養職員と家庭科教諭が1年生に指導して、4クラスごとに献立を考えさせる授業を行い、 クラス1位の献立を給食センターの献立に採用し、全校に共通して提供する。9月10月の4回行われ、 11月には地場野菜を納入している生産者の畑を訪ねて収穫体験したり、生産者との交流給食も行う。 (04.10.24)

●栃木県の食育支援
日本農業新聞04年9月21日付は、栃木県内の食育支援策についてまとめている。それによると栃木県農業振興公社は、 食と農の理解促進カレッジを開催しており、地産地消や交流、親子農業講座などを行っている。 栃木農政事務所は出前講座やマロニエ食農塾などを開いており、とちぎ農産物マーケッティング協会は、 若い母親や子どもを対象にしたイベントを開いている。
(04.09.29)

●秋田県大内町の食教育
河北新報04年7月8日付によると、秋田県大内町の岩谷小学校では、学校、町、PTA、農協、地元農家による地産地消推進協議会をつくり、 地場産農産物の学校給食への利用や、学校の畑で育てる作物の手配、指導などの仕組みをつくっている。、 全校児童でサツマイモの苗上から収穫までを行い、自炊体験を行った。また、大根、ジャガイモ、枝豆などを学年によって栽培し、 学校給食でも使用している。給食週間で、地場産の食材を使い、その生産者の話を聞くなどの取り組みも行っている。
(04.08.01)

●埼玉県和光市の食教育
日本農業新聞04年7月15日付によると、埼玉県和光市では地場産給食と食教育を結びつけている。市内8小学校は統一献立の単独調理場方式で、 小学校1年生には地場産のトウモロコシ皮むき体験を行う。生産者が先生となり、授業をして、皮をむいたトウモロコシは、 その日の学校給食に出される。授業では、植物の話や作物の作り方などについての説明と児童からの質問を受ける。 和光市農産物直売組合は1990年に結成し翌年より学校給食への野菜供給をはじめた。現在は、15品目を納入。年に1回、市教育委員会、 栄養職員らと調整会議を行い、利用計画、作付け計画を立てる。価格は市場の中値が基本。
(04.08.01)

●福島県西会津町、学校給食を誰にでも提供
日本農業新聞04年7月8日付によると、福島県西会津町は、学校給食センター方式だが、 地場産食材や地場の伝統料理の取り組みを積極的に行っている。また、 事前の予約で1食310円にて学校給食を学校のランチルームで誰でも食べることができる。児童生徒への食教育効果と、 大人の食生活改善運動を目的に行われている。
(04.08.01)

●愛媛県今治市、給食レシピ集を一般向けに発行
日本農業新聞04年6月27日付によると、愛媛県今治市は、「おうちで手軽に学校給食-地産地消のれしぴ」を発行し、 市内小中学校に800部を配布、「いまばり地産地消推進会議」が、市内の書店で1部500円にて販売している。 すべて学校給食に登場する郷土料理や地場産品料理で、地元食材購入先や連絡先も掲載している。
(04.07.08)

●食育の動き~食育カルタなど
毎日新聞04年5月31日付では、「ちほうがうごかす新地動説」の特集で、食育についてまとめている。群馬県教育委員会は、 「遊びながら食を学ぶ『すくすくカルタ』」を作成し、県内の保育園幼稚園に配布して人気となっている。市販の要望が多く 「すくすくカルタ組み立てキット」として、群馬県内の書店、東京都の八重洲ブックセンターなどで販売を開始している。
愛知県西尾市では文部科学省の研究開発学校指定をうけて、寺津小、寺津中での小中一貫の「食育科」を設置し、 農業体験や食の知識を身につけている。
東京都目黒区の緑が丘小では、5年生が年に2回、宮城県角田市で田植えと稲刈りを体験、収穫した米は学校給食に使われている。
(04.06.28)

●栃木県那須地区で地場産食材レシピ集
日本農業新聞04年6月12日付によると、栃木県の那須地区学校給食研究会の栄養士らが監修して「那須地方のおいしさを味わう料理」 レシピ集が作成された。JAなすの、那須地域マーケッティング推進協議会の発行。ウド、トマト、牛乳など地場産農産物14品のレシピを掲載。
(04.06.28)

●長野県飯山市、小学校で学校田米給食
日本農業新聞04年5月27日付によると、長野県飯山市の泉台小学校では、児童が育てる学校田の米を学校給食に利用している。また、 飯山市では2002年度より、11校の小中学校すべてで米作りを体験している。
(04.06.02)

●長野県千曲市でじゃがいも文庫
日本農業新聞04年3月19日付によると、長野県千曲市の五加小学校とJAちくま五加支所では、02年度からじゃがいもの栽培体験を行い、 03年度は、2年生のじゃがいも栽培体験のあと、収穫したじゃがいもを学校給食センターに販売、 代金をじゃがいも文庫基金として児童に渡すとりくみを行った。
(04.03.30)

●兵庫県春日町、給食実施1年のフォーラム
日本農業新聞04年2月15日付によると、学校給食を開始して1年となる兵庫県春日町では、 PTA連絡協議会が学校給食実施1周年フォーラムを開いた。各学校では、地場産食材と給食について学習を行っているが、当日は、 春日中学校1年生が総合学習で地場食材をテーマにした結果を発表。黒井小学校5年生が米をテーマに発表を行った。同町では、 1日1500食の給食用米、約4割の野菜が地場産となっている。
(04.02.29)

●青森県十和田市の中学生、総合学習で給食のフードマイル検証
東奥日報04年2月4日付によると、青森県十和田市の中学生3人が総合学習の時間に、給食の食材の距離などを研究発表、 第一回全国プレゼンテーションコンテストの北海道・東北ブロック中学生の部最優秀賞に選ばれた。シーフードカレーとわかめサラダ、麦ご飯、 牛乳という献立の食材産地を、国内は県庁所在地、海外は首都を起点として十和田市との直線距離をはかった。 学校に近い給食センターや食材仕入れ業者への問い合わせで生産地を特定、その結果、ホタテは県産だったが、人参は愛知県、エビはベトナム、 イカはペルーなどで、合計約124400kmとなった。県産品愛用デーの献立では、約4400kmと大きな差が確認できた。 輸送燃料などのことから、地球環境問題を考え、地産地消が必要であることを結論のひとつとしている。(04.02.29)

●兵庫県神戸市で、震災時の給食体験
産経新聞04年1月17日付によると、兵庫県芦屋市の山手小学校では1月16日、阪神大震災直後に再開された学校給食を再現し、 児童に震災と給食について考える給食を行った。給食再開後2日目(震災後29日目、授業再開は震災後16日目)の献立は、コッペパン、 マーガリン、魚肉入りチーズ、ヨーグルト、牛乳。当時このような簡易給食は、給食再開後も19日続けられた。 (04.02.09)

 

[ 04/12/31 食教育 ]


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