事例 調理員の取り組み
●事例 調理員の取り組み
現状では栄養職員が配置されていない学校も多数あります。しかし、食教育は、栄養職員だけでなく、
学校と学校給食に関わるすべての人ができる可能性をもつものです。栄養職員が配置されていない学校で、調理員が食の大切さを考え、
取り組んでいる例があります。
福岡県立花町の北山小学校は、児童数200名弱、栄養職員は配置されておらず(町に1名のみ)、調理員2名(昨年までは3名、
米飯時のみ現在も3名)の自校式給食を行なっています。調理員の平島コトヱさんにお話を聞きました。
北山小学校では、昨年より調理員によって給食だよりを発行しています。また、職員会議にも参加しており、
栄養職員と連絡を取り合って情報をまとめ、クラス担任に指導を依頼したり、セレクト給食を企画・実施するなどの工夫を凝らしています。さらには、
時間外にPTA役員などの保護者へ学校で栽培した米や野菜を使って調理室で夕食を調理して、学校給食について懇談するなど、
学校給食のあり方や役割について積極的な活動を続けています。
平島さんは、「調理員もただ調理をするだけでなく、学校給食に関わる一員である以上、
学校給食を通して子どもたちや家庭に対してできることをすべき」と語っています。
平島さんたちが発行を続けている「給食だより」をいくつかご紹介します。
(学校給食ニュース8号 1998年12月)
[ 98/12/31 食教育 ]