学校給食ニュース
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事例 学校外での取り組み(試食会)

●事例 学校外での取り組み(試食会)

静岡県の富士市学校給食を考える会(代表・小櫛和子さん)は、長年、様々な学校給食に関する活動を続けています。今年の8月、 同回が主催の第10回、夏の調理試食会が開催されました。許可を得て、その報告書を一部抜粋の上転載します。

夏の調理試食会
日時…8月3日(月)午前10時より
場所…吉原公民館調理室
人数…30名
メニュー…ジャージャーメン(みそダレ、ゆでやさい)、
ヨーグルトあえ
主催…富士市学校給食を考える会
協賛…富士市職員組合

参加者の感想
★暑い中、子どもと一緒に協力してできたのでよかったと思います。これからも衛生的な食事を心がけがんばっていきたいと思います。また、 こういう機会に調理員としてではなく、一参加者として参加したいと思いました。
★今日は親子の料理、とても楽しくできました。いつも、いつも、おこってばかりいるので親子のコミュニケーションのためにも、 このような機会がもててよかったです。これからは衛生面に気をつけてお料理したいと思いました。
★きょうは、とてもたのしかったです。おりょうりのおてつだいをします。
★今日、グループ分けして、6人で料理して、とっても楽しかったです。ひとりとかふたりで作るよりみんなで作ったほうが、 すっごく楽しかったです。それから、野菜の切り方とかも上手になって、とってもうれしかったです。
★衛生面にとても気をつけてくださっているくとがよく分かりました。その分手間と時間がとても多くかかる中、 毎日おいしい安全な給食を作ってくださっていることに心より感謝しています。
★毎年、調理試食会、子ども共々とても楽しみにしております。日頃親子で調理などなかなかできませんでしたが、子どももこの会を通じて、 料理の大切さ、食についての話し合いを持つようになり、包丁さばきもとてもじょうずになってきたようです。
★暑い中、子どもたちの熱気とめんをゆでる熱気で汗のでる1日でしたが、 給食を作ってくださる調理員さんたちのご苦労が少しはわかったかと思います。家庭で作るよりひょっとしたら手もかかっているし、 食材の種類も多く、いつまでも自校方式が続いて欲しいです。今日は話題にでませんでしたが、近頃、環境ホルモンが問題になっています。 ゆくゆくは学校給食の食器が陶器のような害のないものに変って欲しいと切に願います。
★毎年、調理試食会でお母さんがたいへんだなということがわかりました。とても楽しかった試食会。 (わたしも大人になったらおかあさんみたいになりたいです)
★はじめて参加させていただきました。学校給食では、O-157対策に細かな配慮をされていることをひとつひとつ目で見知ることができました。 家では衛生面では十分なことができていませんでした。反省です。もやしを水からゆでること、きゅうりの湯通し (思っていたよりシャリシャリしていた)等、家でもやっていきたいと思いました。 子どもともゆっくり時間をかけて一緒に食事作りをしていけるようにしたいと思います。土、日にはやっていきたいなと思いました。 おいしくいただきました。ありがとうございました。

主催者より
 親子の参加者34名と調理員さん8名(男性1名)で行いました。それぞれの立場でのいろいろな感想をありがとうございました。昨年から、 調理前の全員の手洗いや、アルコールでのまな板や調理台の消毒に加えて、今年は、ザルの熱湯消毒もしてからの調理でした。
 市立中央病院での給食が民間委託になったため、10人の男性調理員さんが、学校給食を担当することになりました。中央病院では、 ひとりがひとつの料理の流れを全部担当するのですが、学校給食では、大量に短時間に同じものを作るので、その作業に慣れるのが大変だそうです。 女性ばかりの時は、それなりにやっていたそうですが、学校給食では力仕事もけっこうあるので、男性調理員さんは、 あちこちでたよりにされているようです。

 このような学校外での給食をめぐる取り組みを通して、学校給食と地域の結びつき、親子の結びつきを深める事例もあります。学校給食は、 食や農、生活について考えるとても優れたテーマであることが、この事例から分かります。

(学校給食ニュース8号 1998年12月)  

 

[ 98/12/31 食教育 ]


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