時事情報 その他もろもろ 2000年
●食品標準成分表5訂版
化学工業日報00年11月24日付によると、科学技術庁長官諮問機関の資源調査会は、
日本食品標準成分表を18年ぶりに全面改定し5訂版をまとめた。収載食品数は1882食品、標準成分は36項目と4訂版より拡充した。
(00.12.08)
●学校給食実施状況等調査結果概要
文部省、1999年5月1日現在の学校給食実施状況等調査結果概要を発表。それによると、調理の民間委託は、前年比0.9%上がって9.2%に。
それにともない、調理員の実数が減り、一方で栄養士の数は増加。米飯給食については、ほぼ横ばい、微増傾向。(00.11.30)
●熊本県の塩ビ手袋使用、排除状況
熊本日々新聞00年7月16日付によると、熊本県内でも塩ビ手袋の排除は進んでいる。
熊本市内16の共同調理場中15および自校式小学校50校以上が塩ビ製手袋を使用してきたが、いずれも天然ゴム製に切り替え、学校によっては、
洗浄用の水道ホースも環境への影響を配慮して天然ゴム製に切り替えたという。(00.8.5)
●長野県、塩ビ手袋動向
信濃毎日新聞00年6月21日付は、塩ビ製手袋を学校給食調理場などで使用しないよう文部省から通達のあった6月14日以降の対応をまとめた。
松本市は、この問題が新聞に報道された6月1日に検討をはじめ、翌日にはポリエチレン製、天然ゴム製の手袋を代替品として取り寄せている。
2カ所の給食センターで順次切り替えた。長野市は「疑わしきは使わない」との方針から、6月上旬には3カ所の学校給食センターが対策を検討。
自校式の諏訪郡下諏訪町では、4小中学校で確認を行った結果、一部塩ビ製があったがほとんどはポリエチレン製を使用。
今後塩ビを使わないよう徹底させた。(00.7.10)
●調理用塩ビ手袋禁止
朝日新聞00年5月31日付によれば、厚生省は調理用塩ビ手袋の使用を禁止する方針を打ち出した。6月14日の食品衛生調査会毒性・
器具容器包装合同部会で審議し、正式決定する。塩ビ性手袋に可塑剤として使用されているフタル酸エステルが調理・
盛りつけ時にアルコールや油と触れて溶出し、食品に残留する可能性が高いことが分かったため。フタル酸エステルは、環境ホルモン
(内分泌かく乱物質)の疑いがある物質。
病原性大腸菌O-157への危惧から近年調理現場で盛りつけなどに使い捨て手袋を利用するケースが増えているが、
主にポリエチレン製と塩化ビニール製があり、ポリエチレン製よりも塩ビ製の方が柔軟性に富む。日本ゴムビニール協会では、
国内で食品用使い捨て塩ビ製手袋は製造されておらず、台湾などから輸入されている。
●農水省、給食の自給率試算
日本農業新聞00年3月20日付によると、農水省は、自民党農業基本政策小委員会に対し、学校給食の自給率試算値を示した。それによると、
米飯給食の場合、自給率は60%前後、パン給食では20%強という。学校給食の供給カロリーに占める主食の割合が半分ほどあるため、
パン給食と米飯給食での自給率に大きな差が出るという。試算は、小学校2校の1週間の給食メニューを、
農水省が開発した食糧自給率早見ソフトで算出したもの。
●政府の食生活指針
毎日新聞(インターネット)00年3月23日付によると、厚生省、農水省、文部省は、「何を、どれだけ、どのように食べたらよいのか」
具体的な目標を示す「食生活指針」を決めた。厚生省の「健康づくりのための食生活指針」の改訂に合わせ、農水省から食糧自給率向上や食文化推進、
文部省からの学校や家庭での食生活の正しい理解を求める意見を採り入れたもの。
[ 00/12/31 その他 ]