学校給食ニュース
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投稿 香川県高松市の給食センター問題に署名活動を行っています。

投稿 香川県高松市の給食センター問題に署名活動を行っています。
3月議会に請願署名を提出します。ご協力ください。

高松市の学校給食をよくする会
以下の趣旨で、署名を集めています。
チラシと署名用紙の内容です。


新設統合校の開校と同時に学校から給食場がなくなる!

◆高松市の給食の現状
高松市では,現在,学校給食の調理は,自校方式(学校内の給食場で調理)により24ヶ所,親子方式 (小学校の給食場で調理し近くの中学校へ配送)により17ヶ所,センター方式(山田給食センターから山田中・十河小・川島小へ配送) により1ヶ所で実施されています。高松市と合併した町では,香川町・塩江町・香南町・牟礼町・庵治町はセンター方式, 国分寺町は自校方式です。

◆大規模給食センターのエリアは?
新しく計画中の給食センターは,非常に大規模で,新設統合校2校(松島小・築地小・新塩屋町小・光洋中・ 城内中を統合して平成21年4月開校する学校と二番丁小・四番丁小・日新小を統合して平成22年4月開校する学校) と高松市中心部から南部あたりが,その供給エリアとして検討されているようです。具体的にはまだ明らかにしていませんが, 6~7000食の給食数を検討しているようです。したがって,中心部は栗林小・亀阜小・花園小・紫雲中・桜町中・玉藻中など,南部は中央小・ 太田小・太田南小・林小・太田中などがエリアに入る可能性があります。

◆大規模給食センターの何が問題?
1 センターからの配送時間がかかる。
 給食時間に間に合うように運ばなければならない分, 時間的にも短時間で作らないといけません。調理の最初と最後では,仕上がりに大きな時間差が生じるため味が落ち,また, 配送距離による時間を考えると,衛生面も心配です。いくら保温・保冷能力を高めても,車で運ばなければならない距離に学校があっては, 「できたて」のおいしさには勝てません。
2 大量調理・大量仕入れにより,献立が制限される。
 実際に給食を作っている人から「手作りは, 1500食を超えると味や仕上がりにむらができ,おいしくつくることが難しい」「食中毒の心配から生野菜が出せない」という報告や, 地域の生産者から「量の確保ができないため,地元の新鮮な食材を使うことが困難」という報告があります。調理する量が多ければ多いほど, 給食内容の質が下がる要素が増えます。
3 学校や地域での子どもたちへのかかわりが希薄になる。
 生活習慣病の予防・伝統的食文化の継承・食を大切にする心など,子どもたちが毎日の学校給食を通して学ぶことは,山積しています。 栄養士の先生による学校の実態に応じたきめ細かな指導が受けられず, 調理員さんが毎日一生懸命つくってくださる様子も目にすることもできません。また,食材の提供量の問題から,規模が大きくなればなるほど, 地域の生産者とのかかわりも困難になります。
4 災害時,地域の食事をつくる設備がなくなる。
 災害時には,学校が避難場所となっていますが,調理する設備がなくては,炊き出しを行い,食事を提供することができません。

◆文部科学省の答申や食育基本法では
平成9年9月,文部科学省の保健体育審議会では,学校給食の調理体制について,学校給食を活用した食に関する指導を一層充実する観点から 「自校方式が望ましい」との見解を出しています。また,平成17年6月の国会では,「食」をめぐる環境の変化から, 子どもの生活習慣病の増加などの課題に対して,子どもたちの健全な心と身体を培い, 豊かな人間性をはぐくんでいくことを盛り込んだ食育基本法が施行されました。
このように,「食」に対する子どもたちの意識を高め,健全な食生活を身につける実践を, 学校や地域の実態に合わせて実践していく重要性がある中で,現在行われている自校方式をあえてセンター化することは, 時代に逆行することです。

◆センター方式学校数は減少
 平成16年に文部科学省が実施した学校給食実施状況調査では,平成15年実施の同調査に比べ、センター方式が0.5%減り, 自校方式が0.5%増えています。また,新設校に自校方式を採用したり,給食センターの老朽化による見直しで, 地域の運動により給食センターから自校方式に変えさせた自治体の報告もあります。

◆学校給食の主人公は子どもたち
子どもは,「家庭」「学校」「社会」の豊かな人間関係の中で,身体も心も育っていきます。学校給食は教育の一環であり, 学校給食の主人公は子どもたちです。自校方式の給食であれば,給食場から漂ってくるおいしい匂いに「今日の給食は何かな」 と幸せな気持ちになります。調理してくれた人には,「おいしかったよ」とお礼の気持ちが率直に表せます。栄養士さんには, 健康な食生活について,実態に応じた指導が受けられます。地元の伝統的な食材の活用や地域の生産者の人との交流も実現しやすい環境になり, 感謝の気持ちが生まれます。
子どもたちは「学校の給食はおいしい」と毎日楽しみにしています。給食にかかわる人たちは,安全で新鮮な材料を使い, 健康面やおいしさを考えた献立をつくる努力をしています。せっかくおいしくつくられた給食を, 配送する距離や時間があるために劣化させたくはありません。それは,つくる人と食べる人の願いですし,食べ物を大切にする心だと思います。
また,災害時に学校に避難したときに,給食場は,地域の台所として重要な役割を果たします。
このように,「食」の問題は,人として生きていくうえで欠かすことができない問題であり,今日,学校給食の可能性は, 多種多様に広がっています。そういう意味でも,新設統合校には給食場の設置は不可欠であり, いま学校にある給食場をなくすことは受け入れられません。


大規模給食センターではなく,
自校方式での学校給食の継続と充実を求める請願

【請願趣旨】
 高松市教育委員会は,平成21年4月開校予定の新設統合校第一小中学校(仮称)建設計画を進めていますが, 学校敷地内には給食場の建設計画がありません。高松市適正配置等審議会から,中心部小中学校の給食センターを, 統合後の敷地を利用して新しく建設することが提案されており,給食センター設置について検討を行っていることが, 平成17年12月高松市議会の教育長の答弁で明らかになりました。しかも,その給食センターは, 平成22年に開校する新設統合校と高松市中心部や南部の小中学校も対象にした大規模なものになることが教育長との面談で明らかになりました。 しかし,この計画は,子どもたち・保護者や地域住民・給食調理員など直接かかわる人々には何の説明もなく,当然同意もありません。 「子どもたちのためにいい学校をつくる」ことを掲げて,学校の統合をすすめているはずなのに, 学校の重要な施設である給食場を設置しないことを一方的に水面下で決定しようとしています。
 平成9年文部科学省は,学校給食の調理体制について「自校方式が望ましい」との見解を出しおり、 食生活の乱れによる子どもの生活習慣病の増加などの課題に対して,平成17年6月には食育基本法が施行されました。このような中で, 今ある自校方式をあえてセンター化することは,時代に逆行することです。
学校給食は教育の一環であり,学校給食の主人公は子どもたちです。高松市の自校方式での給食は,温かいものは温かいうちに食べられる, 給食を作る人と食べる子どもたちのお互いの顔が見え信頼できる給食環境が生まれる,各校の行事や子どもたちの状況に応じて作れるなど, 子どもたちの健全な発達と食生活の改善のために大きな役割を果たしてきました。
 また,災害時においても,学校が地域の避難所となり,給食場は重要な役割を果たします。そういう意味でも, 新設統合校には給食場の設置は不可欠であり,いま学校にある給食場をなくすことは受け入れられません。
教育としての学校給食をさらに充実させ,より安全で安心な学校給食を提供するために,自校方式での学校給食の継続を強く求めます。

【請願事項】
1.新設統合校第一小中学校(仮称)に給食場を設置し,自校方式での給食を提供すること。
1.大規模な新しい給食センターの建設ではなく,自校方式の給食を続けること。


学校給食ニュースより

PDFからダウンロードできます。(会員外も可能です)

チラシ チラシ 590.3 KB
請願署名用紙 請願署名用紙 14.4 KB

なお、署名の集約先などについては、学校給食ニュースまでメールをください。
高松市の学校給食をよくする会にメールを転送します。

[ 06/02/07 投稿 ]


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