学校給食ニュース

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東京都が学校給食に食材提供

●東京都が学校給食に食材提供
東京都は八王子市に「とうきょう元気農場」を開設、都の土地4.4haを利用して都内の学校給食向けに野菜を生産している。都が集荷場や保冷庫、トラクターなどの設備を準備した。2011年7月より、ジャガイモ、タマネギ、ニンジン、ダイコン、サツマイモ、サトイモ、ネギなどを出荷する。

東京都
http://www.metro.tokyo.jp/

東京都報道発表 2011年6月「とうきょう元気農場」から学校給食へ
http://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/2011/06/20l6r600.htm

[ 11/08/21 地場産・産直 ]

山口県 単品料理集のHP公開

●山口県 単品料理集のHP公開
山口県学校栄養士会と山口県は2011年3月25日「まるごと!やまぐち」単品料理集を県HPで公開した。学校給食における地場産食材の利用や食育活動を推進するために、平成22年度に山口県からの業務委託により山口県学校栄養士会が作成したもの。県内11ブロックの旬の地場産食材40種類を使用した44種類のレシピを紹介している。
前年度も同様の事業で「まるごと!やまぐち学校給食献立集」を製作している。

山口県
http://www.pref.yamaguchi.lg.jp/

山口県 「まるごと!やまぐち」単品料理集
http://www.pref.yamaguchi.lg.jp/cms/a171002/tanpinryourisyuu/20110325001.html

山口県学校栄養士会
http://www.paradise-mall.co.jp/yamaei/gaiyo.html

前年度の記事(2010.05.05 山口県、地場産献立集を作成)
http://gakkyu-news.net/jp/020/021/post_491.htm

 

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[ 11/08/21 食教育 ]

広島県世羅町 食育推進計画策定

●広島県世羅町 食育推進計画策定
広島県世羅町は2011年6月、世羅町食育推進計画を策定。計画は2014年度まで。
地産地消についての課題のひとつに、「地元の野菜を使用した学校給食を、食に関する指導の「生きた教材」として活用拡大を図り、地域の自然や農業等に理解を深めるとともに、食への感謝の気持ちを育むことが必要です」を上げている。
目標値として、
「朝食を必ず食べる人の割合の増加」は、保育所(園)児100%、小中学生95%以上、高校生90%以上
「週1回以上家族そろって夕食をとっている人の割合の増加」は、小中学生90%以上
「ごはん、みそ汁をつくることのできる小中学生・高校生の割合の増加」90%以上
「学校給食で使用する地元野菜使用量の割合の増加」は、30%以上
としている。目標値に教育、次世代関係が多いのは特徴的である。

学校における食育に関し、「取り組むべき施策」として、
「学校給食を活かした食育の推進
◇地場産物や栽培した食材を学校給食に使用することで、食物の生産等に関わった人々への感謝の気持ちを育むなど、学校給食を「生きた教材」として活用した指導を推進します。
◇小学校・中学校、給食センターが連携し、残さいの減少などの問題解決に向けて取り組んでいきます。
◇給食だより・保健だよりや試食会等を通して、家庭との連携を図ります」
と位置づけている。

食文化の継承のための取組の促進に関し、「取り組むべき施策」として、
「学校給食や保育所(園)給食等における郷土料理等の導入
◇地域の伝統的な食文化に対し、子どもたちが関心と理解を抱くよう、学校給食や保育所給食等において、郷土料理や伝統料理などの献立の導入と活用を促進します」としている。

また「食育の日」を「みそ汁の日」と位置づけ、毎月19日に世羅産の野菜やみそ等を使ったみそ汁をすすめている。

広島県世羅町
http://www.town.sera.hiroshima.jp/

世羅町食育推進計画 PDF
http://www.town.sera.hiroshima.jp/Files/1/26227/attach/bain3.pdf

[ 11/08/21 取材メモ・リンク ]

北海道帯広市 大規模センターの新築に向けて動き出す

●北海道帯広市 大規模センターの新築に向けて動き出す
北海道帯広市は、2011年2月「新たな学校給食調理場」基本構想をとりまとめた。帯広市では、1982年に、24000食規模の学校給食センターを整備・運用しているが、老朽化や新たな衛生基準への対応が課題となっていた。整備の基本的な方針として「単独調理場方式の長所を踏まえつつ、適切な温度が保たれた給食の提供、効果的な食育の推進、魅力ある献立づくり、地域と連携した食材の確保、リスクの分散などをさらに工夫し、「共同調理場方式」により整備します。」としている。現在と同様に1カ所のセンターで、市の直接建設を前提としつつも「民間活力」も検討し、運営についても民間委託導入も検討するとしている。
2011年度は、「新たな学校給食調理場基本計画策定業務」を発注している。

帯広市
http://www.city.obihiro.hokkaido.jp/index.jsp
帯広市 新たな学校給食調理場の整備
http://www.city.obihiro.hokkaido.jp/gaxtukoukyouikubu/gakkoukyudyokukyoudoucyourijyou/a310501_100826chouribaseibi.jsp

[ 11/08/21 施設設備 ]

農林中金「子どもの食生活の意識」調査

●農林中金「子どもの食生活の意識」調査
農林中央金庫は、2011年6月6日、「第2回子どもの食生活の意識と実態調査」結果を発表した。調査は、農林中央金庫が2011年3月3日~10日に、首都圏の小学4年生~中学3年生の男女計400名(小学生男女各100名、中学生男女各100名)を対象におこなわれたもの。
2004年11月に第1回目の調査が行われている。
家で朝ごはんを食べている回数は、「毎日食べている」割合が、7年前調査よりも4%増加し、87.8%となっている。
朝ごはんは、パンがごはんを上回るものの、7年前調査に比べると、ごはんの割合が10ポイントほど増えている。
「おはし」の持ち方について、「正しく持っている」割合が7年前より14ポイントほど増え、72.5%に。また、「食について知りたいと思っていること、関心があること」では、7年前調査と項目は変わらないものの、トップの「料理の作り方」への関心が、32.8%→71.8%と大きく増加。食の安全への関心も高くなっている。
学校給食については、実施が小学校100%、中学校49.5%で、72.2%が好きだと答えている。

目次より、調査項目
Ⅰ「朝ごはん」の摂取実態
1.家で「朝ごはん」を食べる回数
2.誰と一緒に「朝ごはん」を食べることが多いか
3.「朝ごはん」にどのようなものを食べているか
4.「朝ごはん」を食べるのにどのくらいの時間をかけるか

Ⅱ「夕ごはん」の摂取実態
1.家で「夕ごはん」を食べる回数
2.誰と一緒に「夕ごはん」を食べることが多いか
3.家の「夕ごはん」で好きな料理、おかず
4.家の「夕ごはん」に“手作り以外のもの”は、週に何回くらい出るか
5.ふだん何時くらいに「夕ごはん」を食べはじめるか
6.「夕ごはん」を食べるのにどのくらいの時間をかけるか

Ⅲ食事や料理に対する意識と実態
1.家で食事の時どんなことをしているか
2.家で食事の時、家族と話しているのはどんなことか
3.ふだん、「食事」をどのように食べているか
4.食事を残すことがあるか
5.食事を残すことについてどう思うか
6.毎日の食事のほかに、おやつなど「間食」をいつ食べているか
7.食事を誰と一緒に食べるときが楽しいか

Ⅳ“食”に関するしつけの意識と実態
1.これまで、料理や食べ物、食べ方について、どのような人や方法から学んできたか
2.家で食べ物や食事について、守るように言われていること
3.『おはし』を正しく持っているか
4.食べ物や食事について、行ってきたこと
4-1.『食事の支度』でしていること
5.食べ物や食事について、父親はどんなことをしているか

Ⅴ“食”に関する意識と実態
1.“食”について、知りたいと思っていること・関心があること
2.“食の安全”への関心度
3.ここ1年間の“食”に関するニュースで、印象に残っていること

Ⅵ学校生活における“食”と“農”とのかかわり
1.『学校給食』が好きか
1-1.学校給食について、どのように感じているか
1-2.給食のメニューで、好きな料理、嫌いな料理
1-3. 給食に地元(自分が住んでいる地域)の食べ物や材料が出てくるか
2.学校で、“食”について教わったこと
3.学校でお米や野菜を育てたこと
3-1.お米や野菜を育ててみて、どう思ったか
4.補助教材『農業とわたしたちのくらし』を知っているか

農林中央金庫
http://www.nochubank.or.jp/

第2回子どもの食生活の意識と実態調査
http://www.nochubank.or.jp/contribution/research.html

[ 11/08/21 取材メモ・リンク ]

平成23年版食育白書公表

●平成23年版食育白書公表
内閣府は、「平成23年版食育白書」を2011年5月に公表した。第2次食育推進基本計画が2011年3月に策定され、第1次食育推進基本計画のまとめとなる白書である。
学校給食における地場産物の活用の推進について、白書では、
「地場産物を学校給食に活用し食に関する指導の教材として用いることにより、次のような効果が期待される。
<1>子どもが、より身近に、実感を持って地域の自然、食文化、産業等についての理解を深めることができる。
<2>食料の生産、流通等に当たる人々の努力をより身近に理解することができる。
<3>地場産物の生産者や生産過程等を理解することにより、食べ物への感謝の気持ちをいだくことができる。
<4>「顔が見え、話しができる」生産者等により生産された新鮮で安全な食材を確保することができる。
<5>流通に要するエネルギーや経費の節減、包装の簡素化等により、安価に食材を購入することができる場合があるとともに、環境保護に貢献することができる。
<6>生産者等の側で学校給食を始めとする学校教育に対する理解が深まり、学校と地域との連携・協力関係を構築することができる。
<7>地域だけでなく、日本や世界を取り巻く食料の状況や、食料自給率に関する知識や理解を深め、意識を向上させることができる」
とまとめている。

内閣府「食育推進」
http://www8.cao.go.jp/syokuiku/

食育白書
http://www8.cao.go.jp/syokuiku/data/whitepaper/

[ 11/08/21 政策・法律 ]

東京都狛江市、デリバリー方式を公設民営で整備

●東京都狛江市、デリバリー方式を公設民営で整備
東京都狛江市は、2010年6月に、「中学校給食あり方検討委員会」報告書をとりまとめた。2011年6月には、それに基づき、基本設計に入った。
狛江市では、2008年より中学校給食を弁当併用選択制外注方式(デリバリー方式)で行っている。異物混入が課題となり、喫食率は2010年度で平均67.4%にとどまっている。
そのため、報告書によると、現在行っている中学校給食について、制度はそのままに、衛生管理などの点から、市が主体となって給食センターを整備、民間事業者が運営して、デリバリー方式(ボックスランチ方式)を運営する方針を決めたもの。

狛江市
http://www.city.komae.tokyo.jp/

中学校給食
http://www.city.komae.tokyo.jp/index.cfm/11,0,279,html

中学校給食のあり方 検討委員会 22年度報告 H23年3月25日
http://www.city.komae.tokyo.jp/index.cfm/29,32200,c,html/32200/20100409-141200.pdf

[ 11/08/21 給食運営 ]

愛知県豊川市、9000食規模のセンター統合して建設

●愛知県豊川市、9000食規模のセンター統合して建設
日刊建設工業新聞2011年6月7日付および豊川市ホームページによると、愛知県豊川市は小中学校36校で3小学校、1中学校が単独校方式、5センターがあり、9000食16小学校配食の「学校給食センター」と、2000食3中学校、2100食3中学校、2200食3小学校1中学校7保育園、3300食4小学校2中学校となっている。このうち、9000食のセンターを除き、統合して1つの給食センターを建設する。9000食規模となる。2013年9月稼働を予定。

豊川市
http://www.city.toyokawa.lg.jp/
豊川市 学校給食課
http://www.city.toyokawa.lg.jp/munic/kyushokuindex.html

[ 11/08/21 施設設備 ]

紙版9月号掲載。学習会報告

イベントのおしらせ:10月9日(日)学校給食講座「食べて、話そう!いまどき学校給食事情」のお誘い

 

放射能問題について、いろんな方にお話を聞きました。最終的には、自分たちの近いところできちんと測定し、安全性を確認していくしかない、ということになります。
すでに、自治体によっては給食食材を検査するための体制を整えたところもあるようです。

9月より、事務局(全国学校給食を考える会)の問い合せメールアドレスが変更になります。ニュース編集部、ホームページへのお問い合せアドレスは変わりません。
問い合せ先をご確認の上、ご連絡ください。

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紙版9月号を掲載しました。夏期学校給食学習会の内、原発事故、放射能汚染問題関係の講演の概要をご紹介しています。

2011.09 ダウンロード (会員のみ)
今月のトピックス 2011夏期学校給食学習会報告(原発事故特集第3回)脱原発、食の安全の確保に向けて
■2011夏期学校給食学習会 震災・津波・原発事故後の学校給食を考える
■「福島原発事故で何が起きたのか」 原子力資料情報室共同代表伴英幸さん
■「脱原発に向けて社会を変革する」田中優さん(未来バンク理事長)
■「原発事故と放射能汚染」天笠啓祐さん(市民バイオテクノロジー情報室代表)
■「放射線が身体に与える影響について」里見宏さん(健康情報研究センター代表)



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[ 11/08/29 最新情報 ]


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