都道府県状況 6 山形県
都道府県状況 6 山形県
■秋田県食育推進計画に関して(2007年1月26日現在)
山形県は、平成18年12月に、「夢未来やまがた食育計画」を発表。食育基本法に基づくもので、「第5次山形県教育振興計画」
「健康文化やまがた21計画」「やまがた食の安全・安心アクションプラン」「山形県農林水産業振興計画」
などと連携するものとして位置づけられている。
所轄は農林水産部農政企画課食育推進担当。同課は、「山形県農林水産業振興計画」も担っている。計画は、平成22年度まで。
「夢未来やまがた食育計画」は、冒頭に「現世のうまき品々あまたあれど味噌汁大根吾は忘れず」という斎藤茂吉氏の短歌と星寛治氏の『
「耕す教育」の時代』からの一節を紹介し、計画策定の趣旨と掲げている。
「『食』がさかえ、『食』が働く夢未来やまがた」が基本目標。
食育の対象者を乳幼児からおとなまでとし、学校等、家庭等、地域・職場等の3つのフィールドで食育を行うとし、担い手として、「家族、
管理栄養士・栄養士、医師・看護師、歯科医師・歯科衛生士、保健師、保育士、教諭(校長)、栄養教諭、学校栄養士、養護教諭、PTA、
調理師、食生活改善員、農林水産業者・農林水産業関係団体、企業・事業者(飲食業・食品産業)、家族の職場等々」とつらねている。
調理師が明記されている。
【教育機関の役割】
栄養教諭については、「平成18年度県県教育委員会事務局に1名配置したが、平成19年度以降学校現場に順次配置」としている。ただし、
栄養教諭が複数の学校の食育をコーディネートする体制を将来構築するともしている。
特に配慮することとして、小学校では「感謝の心、簡単な調理法、伝統料理、もったいないという心等を学ぶ」、中学校では
「学習やスポーツ等で自らが力を発揮するための食生活に必要な習慣等を身につける」となっている。
【食育の施策】
目的別、対象者別、フィールド別に具体的な獲得目標を掲げている。
小中学生でみてみると、
例えば家庭では「学校給食に関心をもち、家庭の食事を考える。弁当持参の場合には、栄養等に配慮する」、
「特にスポーツ少年団や運動部の児童生徒に対しては、活動状況に配慮した食事に努める」
学校等では、栄養教諭や学校栄養士を中心に、食に関する指導を充実、「栄養教諭は、学校給食の管理と食に関する指導を一体のものとして担い、
学級担任や養護教諭、家庭科などの教科担任等と緊密に連携(後略)」しする。また、
学校給食には地場産の食材を積極的に取り入れるなどを挙げている。
【数値目標(一部)】
子どもの朝食欠食率 3.1%(H17・小1)、6.5%(H17・小5)、13.0%(H17・中2)→半減
学校給食における地場産物活用割合 25.5%(H16)→30%以上
夢未来やまがた食育計画
http://www.pref.yamagata.jp/convenience/food/6140001publicdocument200612287148547981.html
食育(学校給食の現況・学校給食における地消地産について・山形県教育庁スポーツ保健課学校保健・食育担当)
http://www.pref.yamagata.jp/education/education/6700021publicdocument200603103149452028.html
学校給食の現状のほか、食の文化にふれる学校給食実践事例集や食材を学校給食に活用する資料が掲載されている。
第5次山形県教育振興計画(平成16年3月 教育庁総務課企画調整班)
http://www.pref.yamagata.jp/education/education/6700001publicdocument200603022758184174.html
健康文化やまがた21(平成13年度~ 保健薬務課健康やまがた推進室)
http://www.pref.yamagata.jp/health/health/6090005kenkoubunka.html
食の安全・安心アクションプラン(平成18年3月 食品安全対策課企画・食品衛生担当)
http://www.pref.yamagata.jp/ou/somu/020071/01/01-03-h18.html
山形県農林水産業振興計画(平成18年3月 農政企画課企画担当)
http://www.pref.yamagata.jp/business/farm/6140001publicdocument200609116467824377.html
■2006年2月19日まとめ
山形県は、山形県教育庁スポーツ保健課が「学校給食ホームページ」を開設し、学校給食における地産地消と実施状況について公開している。
地産地消のページでは、平成14年度に作成された県内産食材を利用した学校給食レシピ集、児童向けパンフレット、
平成15年度に開催された地産地消推進研究大会の内容などがもりこまれている。
山形県の学校給食実施状況(平成16年度)の統計は主に以下の通り。
公立小学校365校中、完全給食336校、補食給食7校、ミルク給食6校、未実施16校となっている。公立中学校は、131校中、
完全給食73校(55.7%)、補食給食5校、ミルク給食50校、未実施3校となっている。なお、未実施校のほとんどは休校中である。
公立小学校で、完全給食実施校中単独校は182校で54.2%、中学校は19校で26.0%。
米飯給食は、334校、中学校72校で平均週3.4回。
給食費、月平均小学校4341円、中学校4810円。
山形県
http://www.pref.yamagata.jp/
学校給食ホームページ(山形県教育庁スポーツ保健課)
http://www.pref.yamagata.jp/ky/sports/462100/kyuusyokuhomepage.htm
[ 07/01/26 取材メモ・リンク ]