学校給食ニュース
食器 | カテゴリ別記事一覧 | 時系列記事一覧 | トップページ |

時事情報1999年

●ビスフェノールA、成体にも影響か
北海道新聞99年12月8日付によると、ポリカーボネート樹脂からの溶出が問題視されているビスフェノールAについて、 これまで胎児や子どもへの影響が懸念されてきたが、成体でも体内の性ホルモンバランスを崩す可能性があることが分かった。酪農学園大獣医学部・ 横田博助教授らの研究によるもの。成体ラットを使った実験の結果明らかになったもので、 第2回内分泌かく乱化学物質問題に関する国際シンポジウムで発表される。(99.12.31)

●ビスフェノールAの論争
毎日新聞99年11月24日付によると、ポリカーボネートの原料で食器からの溶出などで懸念されているビスフェノールAについて、 これまでより低い濃度での影響が指摘されている。厚生省は、容器からの溶出濃度を500ppbとしているが、 その根拠は動物実験での体重1kgあたり50000マイクログラムで体重減少が見られたことによる。ところが、アメリカ・ミズーリ州立大学・ ボン・サール教授らの研究によると、 2.4マイクログラムを妊娠中のマウスに投与しただけで生まれてきたメスに性成熟が早くなるなどの影響が見られたという。業界がつくる 「ビスフェノールA安全性5社研究会」などでは、反論を用意しているが、 同教授の説が正しければこれまで以上にビスフェノールAの影響は大きいといえる。(99.12.31)

●ガラス製食器破損で目にけが、提訴
時事通信社99年12月27日付けによると、東京都足立区の小学生と両親は、給食用ガラス製食器の破片が目に当たり、視力が低下したとして、 足立区、食器の製造業者、輸入業者に対し治療費などの損害賠償請求を東京地裁に起こした。(99.12.31)

●大分県杵築市、センターで強化磁器に
大分合同新聞99年10月2日付によると、杵築市の学校給食食器がアルマイト製から強化磁器に切り替わった。保護者などの要望を受け、 市学校給食運営委員会が1996年から検討してきたもの。1日2300食をつくる給食センターでは、導入に合わせ、食器洗浄機と消毒保管庫、 食器かごを購入。総事業費約1500万円。(99.11.21)

●長野県楢川村、漆器に切り替え
朝日新聞99年10月25日付、日経産業新聞11月1日付によると、長野県楢川村では、 村内2小学校の給食用食器に地元特産の木曽漆器を使用する。1セット約2万円で、200セットを導入。汁わん、飯わん、小鉢、大皿、 中皿のセット。セイコーエプソンのデザイナーがデザインし、地元漆器職人、村給食センターの栄養士、調理員らの意見を元に、 木曽漆器工業協同組合が製品化したもの。ケヤキ製で朱色の漆を重ね塗りしてある。3年ごとに漆の塗り直しなどを行う。 「物を食べるという行為は大切なこと。漆器は手触りが良く、食器としてぴったりだ。学校給食を経済性や合理性だけで考えていいのか」 と百瀬村長のコメント。(99.11.21)

●鹿児島市、PCからステンレスへ
南日本新聞99年9月1日付によると、鹿児島市内の公立小中学校では2学期より、ポリカーボネート製食器にかえてステンレス製の食器となった。 市教委が行った食器溶出検査で、PC食器よりビスフェノールAが溶出したことをうけての措置。予算は2479万円。(99.10.23)

●香川県善通寺市、強化磁器へ
四国新聞99年9月2日、山陽新聞9月3日によると、香川県善通寺市は、2学期より、市内の全幼稚園、 小中学校でポリカーボネート製食器を強化磁器製にきりかえた。食文化の充実が理由。8幼稚園、8小学校、2中学校の約4000食分。あわせて、 市学校給食センターで食器類の自動洗浄機を導入。食器、洗浄機は業者との7年リース契約となり、リース料約1億8000万円強。 (99.10.23)

●愛知県春日井市、強化磁器へ
中日新聞99年9月4日付によると、春日井市は2学期よりしない52の小中学校でポリカーボネート製食器から強化磁器製食器にきりかえた。 汁わん2個、深皿1個を33000セット、約6500万円。また、各調理場での食器洗浄機改修や消毒保管庫の増設を行った。なお、 公立保育園では1月にきりかえをすませている。(99.10.23)

●川連漆器のモニター調査
秋田魁新報99年9月1日によると、 稲川町の秋田県漆器工業協同組合が特産の川連漆器を学校給食に導入するために行った町内2小学校対象のモニター調査結果がまとまった。児童は、 川連漆器に対し「食べやすい」などおおむね好評だが、町学校給食センターは、「厚く、運搬しにくい」「洗浄に手洗いが必要で、手間がかかる」 「傷みやすい」「加熱殺菌では漆のぬめりがでる」などの指摘があった。組合では今後も改良を続けるとしている。(99.10.23)

●食器、山梨県の動向
山梨日日新聞99年10月18日付では、山梨県内の学校給食食器について特集している。それによると、98年5月以降、 22校がポリカーボネート製食器から別の素材にきりかえた。切り替えをすすめているのは、塩山、山梨、敷島、玉穂、芦安、櫛形の6市町村、 今後きりかえる予定があるのは竜王、田富、上野原、中道の4町。(99.10.23)

●陶磁器のリサイクル
流通サービス新聞99年10月8日付によると、美濃焼の産地である岐阜県多治見市、土岐市、瑞浪市にある陶磁器メーカーや件の研究所、 試験所などで構成するグリーンライフ21は、不要の陶磁器を再利用してつくる「土色彩生」食器を開発販売。あわせて、 家庭の不要食器改修にも乗り出した。(99.10.23)

●PET樹脂漆器開発される
北国新聞99年9月23日付によると、石川県の山中漆器連合協同組合は、PET(ポリエチレンテレフタレート)樹脂を素材とした漆器を開発した。 (99.10.23)

●PC食器使用率37.2%
朝日新聞99年9月21日付けによると、文部省は公立小中学校の学校給食使用食器についての調査結果を発表した。それによると、 ポリカーボネート製(PC)食器を使用しているのは、公立小中学校の32.7%、10206校である。これは、昨年調査より2339校の減少。 また、使用中の36%の市町村・組合ではPCを他の材質に切り替える予定としている。岩手、山形、福島、 鹿児島の4県は6割以上の学校がPC食器を使用、東京、三重、京都、兵庫、大分の5都府県は1割以下の使用率である。(99.9.29)

●長野県のPC切替動向
信濃毎日新聞99年9月21日付によると、県教委の調査としてこの1年間でポリカーボネート製の食器を使わなくなった学校が84校にのぼる。 県内597校のうち、5月現在でPC製食器を使用しているのが176校。前年同期より13.9%減り、29.5%となった。(99.9.29)

●奈良県斑鳩町、信楽焼強化磁器に
日本農業新聞99年9月20日付によると、奈良県斑鳩町は、小中学校5校のPC食器を信楽焼に切り替えた。大小の皿と茶碗計4種、 約3150セット。(99.9.29)

●広島県海田町、PCから強化磁器に
中国新聞99年9月11日付によると、広島県安芸郡海田町は、 2000年春より現在のポリカーボネート製食器を強化磁器に切り替える方針を決めた。町内で給食を実施している全小学校の約2000人分。 保護者や議会から安全性に対して不安と改善を求める要望が出されていた。(99.9.29)

●信楽焼きの導入
 日経流通新聞8月17日付によると、滋賀県信楽町の信楽陶器工業組合は、学校給食向け強化磁器食器を開発、販売してる。 滋賀県栗東町が町立全小中学校、幼稚園、保育園で7900セットを導入、奈良県斑鳩町が9月より全小中学校に3100セットを導入する。 (99.8.24)

●山梨県上野原町、強化磁器導入
 山梨日々新聞6月7日付によると、山梨県上野原町では、自校方式ですでに学校給食を実施する3小学校を除く町内6小学校について、 来年度給食センター方式で給食を開始するが、この食器を強化磁器にする方針。同町議会総務常任委員会が町教委に要望したもので、 町小中学校学校給食実施推進委員会も強化磁器を使用する方針で検討とのこと。(99.8.24)

●神奈川県南足柄町、PCからPP
 神奈川新聞6月8日付によると、神奈川県南足柄市は、安全性が疑わしい食器は変えるべきとして、 給食食器に使用しているポリカーボネート製の汁わんをポリプロピレン製に変える方針。(99.8.24)

●PC食器販売減、PP販売増
 産経新聞8月12日付によると、環境ホルモン(内分泌かく乱物質)への不安から、学校給食食器でのポリカーボネート製品が減少し、 かわりにポリプロピレンや強化磁器などの食器が増えている。最大手、三信化工では、昨年の3-5月期に売上高25%を占めていたPC製食器が、 今年の同期には10%と大幅に減少。かわりにPP製食器の生産がフル稼働という。(99.8.24)

●ステンレス+ポリプロ
食器朝日新聞99年7月25日付他によると、日新製鋼は洋食器メーカーなど2社と共同で、内側はステンレス、 外側はポリプロピレンの給食用食器を開発した。接着剤を使わず、真空密着させているためリサイクル可能という。(99.8.5)

●手作り陶器を給食食器に
北海道新聞99年6月19日付によると、北海道美瑛町の美沢小学校(児童40名)は、地元の陶芸家の協力で児童自身が手作りの陶器食器を作った。 2学期から学校給食に使用するという。(99.8.5)

●横浜市、4年以上のPC食器使用を禁止
ポリカーボネート食器から溶出するビスフェノールAが環境ホルモン(内分泌かく乱物質)であることから、 横浜市は調査委員会を設け検討を続けてきた。中間報告ではビスフェノールAの溶出が認められないとして議論の的となったが、 99年4月に発表された「横浜市学校給食用食器調査委員会」の報告書では、使用年数が4年から5年過ぎたものでは、80℃・ 30分おいたものから0.6~1.2ppbのビスフェノールAが溶出していることを明らかした。しかし、報告書は 「溶出状祝及び最近までの研究報告等の文献調査を踏まえて安全性の検討を行った結果、現時点で、 本市の学校給食でのポリカーボネート製食器の使用が児童の健康に直ちに影響を与えるとは考えられない」と結論づけている。
その上で、「日常生活における化学物質の摂取総量をできるだけ減らしていくことが大切であるという観点から、 給食で使用するポリカーポネート製食器のうち比較的高温で使用するスープ用カップで、使用年数が4年及び5年の食器については、 取り替えていくことがより望ましい」とした。
 また強化磁器などの磁器系の食器について「従来の給食用食器に比較して優れた特性を有する一方で、 アルマイトや合成樹脂製の食器に比較して重い、割れやすいといった面もあり、施設・設備面や運用面での課題も想定されることから、 現状における取組みの方策を含め、将来的な展望に立った検討が必要」としている。
 これを受けて、横浜市教育委員会は、5月21日、 スープなどを入れる食器について使用年数が4年を超えるものを磁器などに切り替えるとしている。(99.6.1)

●給食用磁器食器開発、愛知県瀬戸市
 中日新聞99年3月11日付によると、愛知県陶磁器工業協同組合が、学校給食用に軽量で丈夫な磁器を開発。瀬戸市では、市立保育園、 小中学校が98年度中に地場産の磁器食器に切り替わった。隣接の春日井市でもポリカーボネート製から強化磁器に切り替えるが、 洗浄機をそのまま使用するため、試作を重ねて深皿と椀を開発した。(99.4.1)

●食器切り替え、福島県動向
 福島民友99年2月14日付では、県内のポリカーボネート食器をはじめとする食器使用、切り替え動向をまとめている。
 福島市では、99年度の早い時期から市内70校ある小中学校全校一斉にポリカーボネート製およびポリプロピレン製食器を強化磁器に切り替える。 また、導入に伴い洗浄機などの改修も行う。現在、ポリカーボネート製が66.7%、ポリプロピレン製が33.3%あり、 更新予算総額が1億9千万円ほどとなっている。
 郡山市では、99年度の1学期から2学期にかけて、全小中学校の食器を切り替える。導入にあたっては、学校現場の意見を尊重して行われ、 今回は、小学校3校が強化磁器、他が改良型ポリプロピレン製となった。なお、次回更新時に向けては7校が施設改善の上強化磁器を導入する方針、 17校はより安全な素材に替えていく方針という。
 いわき市では、2学期より汁碗は強化磁器、皿と盆はポリプロピレン製に切り替えることが決まった。学校給食用食器検討委員会の結論だが、 強化磁器の3点セットが望ましいとしながらも、市内の9割、 40000万食以上を給食センターで作っていることから予算や設備面から強化磁器とポリプロピレンの併用となった。
 若松市では、給食実施の22小中学校中2校が強化磁器、他はアルマイト製となっている。新設小学校では、強化磁器を取り入れるが、 アルマイト使用校は予算面などから改善には時間がかかる見通し。
 双葉町では、2小学校、1中学校を98年末に一括して強化磁器に更新、また、食器洗浄機も新しく設置した。
 喜多方市では、1小学校に地元産漆器椀と箸を導入、将来は全小学校に導入する方針。漆器は塗り直しができるため、 高価格でも導入できるとしている。(99.4.1)

●食器切り替え、福井県動向
 中日新聞99年3月1日付では、福井県内にあるふたつの市の対応をまとめている。
 勝山市では、9小学校でPC製のはしを強化ナイロン樹脂のアミハード製に切り替えた。皿などは、ポリプロピレン製やメラミン製であり、 変更しない。
 大野市では、14小中学校でポリカーボネート製食器を使用、独自調査を行った結果、継続しようとなった。なお、 切り替え期にあわせての更新も検討しており、小学校2校でポリプロピレン製と強化磁器製の食器を導入した。(99.4.1)

●食器切り替え、宮城県石巻市
 河北新報99年2月18日付では、石巻市の給食食器対応を報じている。 市内全小中学校で使用しているポリカーボネート製食器からステンレスなどへの切り替えを99年度に行う。「疑わしいものは使うべきでない」 との理由から。(99.4.1)

●給食食器について社説
 1月31日付、南日本新聞は、社説「子らに安心して食べさせたい」を掲載。食のうるおいとして食器の価値があることと、 ポリカーボネート製食器からのビスフェノールAに対し内分泌かく乱物質への懸念から、「疑わしきは使用しない」 という前提で切り替えを提言している。また、鹿児島県内の動向として、伊集院町で98年2学期にすべて強化磁器へきりかえたこと、鹿児島市、 名瀬市、高山町が切り替えを検討していること、住用村が地元産木食器を利用、 10年以上前から強化耐熱ガラス食器を利用している住吉村などの動向を伝えている。その上で、「重いものを持ち、 注意を怠ると割れることを知るのも大事だ。それ以上に、温かみのある食器によって味わえる食事の楽しさや喜びは得がたいことだ」としている。 (学校給食ニュース10号 1999年3月)

●食器問題:福島県の動向
 2月7日付け福島民友によると、福島県内では、双葉町が強化磁器製食器に一新、いわき市は、検討委員会がポリカーボネート製食器の排除を答申、 郡山市では、切り替えの方針を市教委が打ち出している。また、会津若松市では、現状アルマイト食器であるが、 22校中の2校を強化磁器に切り替え、新設の小学校は強化磁器でスタートする。(学校給食ニュース10号 1999年3月)

●福島県双葉町、強化磁器へ
 99年1月12日付の日本工業新聞によると、福島県双葉町は、町立の小中学校3校で、 1月よりポリカーボネート製食器を強化磁器製に切りかえた。飯わん、汁わん、菜皿、カレー皿を1110セット、約1千2百万円かけて購入した。 (学校給食ニュース9号 1999年2月)

●高知県鳴門市、強化磁器へ
 98年9月10日付の徳島新聞によると、市議会の補正予算により、市内の幼稚園、 小中学校合計3千8百人分の食器をポリカーボネート製から強化磁器製にかえた。予算総額8百86万円円。 (学校給食ニュース9号 1999年2月)

●福島県喜多方市、地場産の漆器へ
 98年12月1日付の日本工業新聞によれば、福島県喜多方市では、今年1月から、 小学校給食用の汁碗と箸をポリカーボネート製から地場産漆器に順次切りかえる。会津喜多方漆器商工協同組合に発注。 (学校給食ニュース9号 1999年2月)

●愛媛県新居浜市、ステンレス食器へ
 98年12月2日付の愛媛新聞によれば、新居浜市は、99年1月より、小学校8校、 中学校1校で使用しているポリカーボネート製食器をステンレス製に切りかえると発表し、12月定例議会で補正予算として2百万円を計上した。 (学校給食ニュース9号 1999年2月)

●広島市、ステンレス食器へ
 98年12月26日付の中国新聞によれば、広島市教委は、 ポリカーボネート製食器を使用している市立小学校に対し99年4月からステンレス製に切りかえると発表。なお、市立小学校135校のうち、 102校がポリカーボネート製食器を使用しており、不使用の33校でも26校が98年2学期からポリカーボネート製食器の導入を予定していた。 この33校では、現在アルマイト製食器を使用しており、あわせて順次ステンレス製に切りかえる。(学校給食ニュース9号 1999年2月)

●秋田県稲川町、川連漆器へ
 99年1月15日付の河北新報によれば、秋田県稲川町では、98年9月より、 ポリカーボネート製食器にかえ地場産の川連漆器を給食食器として使用開始した。川連漆器工業協同組合では、塗り方や色が異なる漆器を試作し、 99年3月より各学校でモニター調査を行ない、他地域への販路拡大を模索している。(学校給食ニュース9号 1999年2月)

●愛知県春日井市、強化磁器へ
 99年1月13日付の中日新聞によれば、愛知県春日井市は、今年1月から市立保育園でポリカーボネート製食器を強化磁器に切りかえた。また、 小中学校も9月までに切りかえる方針。(学校給食ニュース9号 1999年2月)

●塩ビ手袋に問題あり
 98年12月7日付の毎日新聞によれば、兵庫県西宮市で学校給食用ポリプロピレン製食器から、フタル酸ジ-2-エチルへキシル(DEHP) が溶出した問題に対し、市は原因は食器ではなく食器洗浄時の塩化ビニール製手袋であるという結論をまとめた。フタル酸ジ-2-エチルヘキシルは、 環境ホルモン(内分泌かく乱物質)として指摘される物質。昨年の食器溶出調査で、ポリプロピレン製食器から検出されたことに注目が集まっていた。 食器メーカーは、可塑剤を使用していないため、検出されるはずはないとしており、 状況からも塩化ビニール製の手袋から溶出した化学物質が食器に付着し、その後溶出したという可能性が高い。市では、この結論の上で、 天然ゴムや酢酸ビニール製の手袋に切りかえた。(学校給食ニュース9号 1999年2月)

●東京都、PC食器からの溶出を確認
 98年12月23日付の東京新聞ほかによると、東京都衛生局は、 学校給食食器に使用されているポリカーボネート製食器からビスフェノールAがどの程度溶出しているのか、実態調査を行ない、その結果を公表した。 熱湯をもちいた場合、全検体の99.1%から溶出がみられ、平均7.8ppbとなった。
 なお、東京都では、福生市、八丈町、桧原村、新島村がポリカーボネート製食器を使用しており、新島村を除いては今年度中に切りかえる予定。 (学校給食ニュース9号 1999年2月)

●宮城県、PC製食品容器に問題なし
 98年12月15日付の河北新聞によれば、宮城県は市販のほ乳瓶などポリカーボネート製食品容器の溶出試験結果を公表し、 ビスフェノールAの溶出は、いずれも2.5ppbを下回り非検出だったとした。
 ちなみに、前出の東京都の給食用ポリカーボネート製食器の溶出調査では、下限をとらず0.3ppbでも検出扱いにしている。 (学校給食ニュース9号 1999年2月)

●石川県、PC製食器の溶出調査報告
 98年11月17日付の北国新聞によれば、石川県厚生部、県教委は、 学校給食用ポリカーボネート製食器からのビスフェノールA溶出実態調査を行なった。20検体中11検体から、 1~164ppbの溶出がみられたという。なお、石川県では、給食実施校370校中、210校でポリカーボネート製食器を使用している。 (学校給食ニュース9号 1999年2月)

 

[ 99/12/31 食器 ]


Copyright 学校給食ニュース desk@gakkyu-news.net (@を大文字にしています。半角英数の@に変更して送信ください)
Syndicate this site (XML) Powered by Movable Type 5.2.9

バナー バナーは自由にお使いください。